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ダイヤモンドは高価なので、模造品も多くつくられた。古くは、鉛ガラスでつくるものがあった。ガラスの模造品をみわけるのは、簡単である。本物のダイヤモンドは熱伝導性がよいため、さわるとひんやりするが、鉛ガラスの模造品はさわるとあたたかく感じる。本物のダイヤモンドはX線をとおすが、模造品はX線をとおさない。石英の透明な結晶である水晶をブリリアント・カットにしたものも、本物のダイヤモンドでひっかけば傷がつく。 ジルコンは、光の分散が強く、熱処理をすると無色に近くなる。見た目はダイヤモンドによく似ているので、かつてはイミテーションによくもちいられた。これも、やはりダイヤモンドでひっかけば傷がつく。近年では、キュービック・ジルコニアという、ジルコニウムとイットリウムからつくられる合成物質がつかわれる。
1955年、アメリカ合衆国のゼネラル・エレクトリック(GE)社がダイヤモンドの合成に成功した。方法は、炭素粉をタンタル、コバルト、ニッケルなどの溶媒の金属にとかしこみ、高温・高圧下で結晶を生成させる、というものだった。GE社の発表後、スウェーデンのASEA社が、2年前の53年に、やはり高温・高圧法によるダイヤモンドの合成に成功していたことがわかった。 日本では、1962年、ニッケル・ゲルマニウム合金を触媒につかって合成に成功している。 合成法には、高温・高圧法のほかに、石墨に衝撃波を作用させて短時間で合成する衝撃波法もある。また、高温・低圧下で、炭化水素と水素などの混合ガスをつかって種結晶の上にダイヤモンドの薄膜を生成させる方法が開発されている。 現在、大量生産されている合成ダイヤモンドは、数分の1ミリメートルの小さいもので、もっぱら工業用に利用されている。1970年、GE社が1カラットの宝石用ダイヤモンドの合成に、実験室レベルで成功した。現在では、数カラットのものが技術的には合成できるが、コストの面でまだ実用化にいたってはいない。
もっとも硬い物質であるところから、研磨剤としての用途が多い。研削用砥粒や切削工具などにも多用される。人工のダイヤモンド薄膜は、切削用のほかに、半導体素子(→ 半導体)の放熱材などにつかわれている。
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