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非A非B型肝炎とよばれていたが、現在では、その大部分がC型ウイルスによっておこるC型肝炎であることがわかっている。血液をとおして感染し、輸血後におこる。また、過去には、汚染された非加熱血液製剤やフィブリノーゲン製剤の投与、注射針の使い回しなどによっても感染が広がった。厚生労働省の調査によると、推計で国内に150万人の感染者がいるとみられている。また、2002年度からはじまった地方自治体のC型肝炎ウイルス検査では、1年間で約3万人の感染者がみつかった。 潜伏期間は2~6週間だが、急性肝炎では発症直後のHCV(C型肝炎ウイルス)抗体は陰性で、診断はむずかしい。発病後3~6カ月でHCV抗体が陽性になれば、このウイルスによる急性肝炎であることがわかる。症状は軽いが、慢性肝炎になることが多く、さらに肝硬変、肝臓癌へとすすむ確率が高い。 C型肝炎が正確にチェックできるようになったのは1992年以降のことなので、それ以前に輸血をうけた人は感染している可能性がある。治療にはインターフェロンが有効で、平均して約3割の人でウイルスが消失する。また、リバビリンという抗ウイルス薬を併用すると、消失率は3割よりもややよくなる。なお、治療のむずかしいC型肝炎には、コンセンサス・インターフェロンという新しい治療薬が効果をあげている。
デルタ型肝炎ウイルスによっておこるもので、血液をとおして感染する。このウイルスは自分自身ではふえることができず、B型ウイルスにたよって感染する。そのためB型と同時に感染するか、B型のキャリアだけが感染する。B型とD型に同時感染すると、重症になりやすい。
E型肝炎ウイルスに汚染された水や食べ物から感染し、おこる肝炎。症状はA型肝炎に似ており、慢性にならないが、劇症肝炎になることがあり、A型より死亡率が高い。とくに妊婦に感染した場合、死亡率は10~20%にも達するという。 もともと、アフリカや東南アジアなど衛生状態のわるい発展途上国に多い病気で、日本では患者はほとんどいないとされてきた。ところが、海外への渡航歴のない人がE型肝炎で死亡していたことが、2002年に明らかになった。また、約5%の国民がE型肝炎ウイルスの感染歴があることをしめす国立感染症研究所の02年の調査結果もある。 2003年1月には輸血でE型肝炎に感染、発病していた患者も確認され、経口感染以外があることがわかった。さらに、8月にはイノシシやシカの生肉を食べて感染し、死亡していたケースもみつかっている。ほかにも、市販の豚肝臓(レバー)からE型肝炎ウイルスの遺伝子の一部分が検出されており、「生食しないように」という注意を厚生労働省が出した。E型肝炎ウイルスは熱に弱いため、じゅうぶんに加熱すれば感染の危険はほとんどなくなる。これからはE型肝炎へのさらなる対策が必要である。 → G型肝炎
薬によっておこる肝炎で、発熱、発疹(ほっしん)、かゆみなどの症状があり、黄疸になることが多い。原因となった薬をつかうのをやめると状態はよくなるが、劇症肝炎になることもある。とくに、同じ薬を再度つかったときに肝炎がおこると、劇症肝炎になる確率が高い。肝臓の障害が強いときはステロイド剤などを投与したり、グルカゴン・インスリン療法、ときには血漿交換療法が必要なこともある。
本来は自分の身をまもるための免疫が、肝臓の細胞を攻撃するようになり、肝臓の炎症をひきおこす慢性肝炎。患者の多くは女性で、とくに30~50歳代の女性に多く発症する。症状は全身の倦怠感、黄疸、食欲不振、関節痛、発熱など。症状ははじめ、ゆるやかだが、治療をおこなわないと急速に肝硬変へと進行する。しかし、適切な治療をおこなえば、肝臓の炎症は改善され、進行もみられなくなる。治療には副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン:→ 副腎)がよくもちいられる。
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