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長期の過剰飲酒がおもな原因と考えられる肝障害。肝炎ウイルスマーカーは陰性だが、肝機能検査値のみ異常なもので、禁酒すれば、肝機能検査値が改善するものをいう。脂肪肝がほとんどだが、なかには肝臓の線維化、慢性肝炎、肝硬変へと進行する場合もある。
肝臓の細胞に広い範囲で急激に壊死(えし)がおこり、肝不全になる。はじめ急性ウイルス性肝炎と同じ症状が出るが、症状は重く長くつづいて、黄疸がすすむ。急に意識障害があらわれ、ひどい場合は錯乱がおこったり、昏睡におちいったりする。消化管や皮膚からじわじわと出血するようになると重症である。できるだけはやく発見し、すぐに治療することが大切である。血液透析や血漿交換療法などがおこなわれる。しかし死亡率は80%にもなり、高齢者は回復しにくい。
急性肝炎の症状が6カ月以上つづくものは、慢性肝炎と診断される。急性肝炎にかかったかどうかに関係なく、肝臓の組織をしらべた結果、組織の状態が肝炎をおこしているとみとめられた場合も、慢性肝炎と診断される。慢性肝炎の多くはB型(約20%)とC型(約70%)のウイルスが原因でおこり、B型のものは母子間感染によるものが多い。母子間感染の場合、HBs抗原陽性の母親から生まれた子供は、ウイルスに対する処置をしないとHBウイルスキャリアになる。その約10%は慢性肝炎に移行する。また、成人が性行為で感染する欧米などに特有のB型肝炎ウイルスも慢性肝炎になりやすい。 自覚症状として、全身の倦怠感、疲れやすさ、食欲不振、みぞおちのあたりの不快感、痛みなどがみられるが、特有の症状というわけではないので、慢性肝炎と気がつかないことも多い。黄疸もほとんどなく、あっても軽い。たいがいの場合、肝臓がはれて大きくなっており、皮膚の上からでもさわることができる。 治療は、安静にし、じゅうぶんな栄養をとること、ビタミン剤や肝庇護剤(ひござい)の投与などがおこなわれてきたが、現在ではインターフェロンがつかわれ、抗ウイルス薬のリバビリンと併用することもある。肝炎が進行すると、肝硬変や肝臓癌になる場合もある。 歯ブラシ、剃刀(かみそり)、タオルなど血液をとおして感染するものは、他人と共用しないようにしたほうがよい。
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