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イギリスを構成する連合王国のひとつ。グレートブリテン島南西部の半島状の地域を領域とする。狭いメナイ海峡をはさんでアイリッシュ海にあるアングルシー島と、同島の西にあるホリー島もふくまれる。北はアイリッシュ海、西はセントジョージ海峡、南はブリストル海峡にのぞみ、東はイングランドのチェシャー、シュロップシャー、ヘリフォードシャー、グロスターシャーに接する。ウェールズの南北の最大距離は約220km、東西の距離は60~155km。面積は2万760km²。人口は295万2000人(2004年推計)。主都は最大都市のカーディフ。
海沿いには多くの湾があり、最大の湾はカーディガン湾である。おもに南部と西部の沿岸部に細長くつらなる低地をのぞいて、大半が山地からなる。中央部をカンブリア山地が南北にはしり、南東部にはブレコンビーコンズ山脈、北西部にはイングランド、ウェールズ両地方の最高峰スノードン山(1085m)がある。カンブリア山脈北西部には、ウェールズ最大の湖であるバラ湖があり、ここに源を発するディー川はウェールズ北部からイングランドにながれでて、アイリッシュ海にそそぐ。南部の峡谷には、アスク川、ワイ川、タイビ川、タウイ川など多くの川がながれる。
イングランドと同じく温和で湿気が多い。月平均気温は7月で15.6°C、1月で5.6°Cであり、年降水量は、沿岸部の少ない所で約762mm、スノードン山塊では2540mm以上に達する。
動植物はイングランドとほぼ同じである。低湿地にはシダとコケが豊かで、高地には草原が多い。ナナカマド、カシ、各種の針葉樹などの群生をふくむ森林地帯は、標高300m程度までの高地にみられ、さらに高地では、灌木(かんぼく)、高山植物などがみられる。動物では、マツテンやケナガイタチなどがウェールズでのみみられる。 重要な天然資源は石炭で、南ウェールズ炭田は13世紀から採掘されていた。高品質の無煙炭もあるが、おもに瀝青炭である。1940年代以降は石炭の需要が減少したため、閉鎖された炭鉱も多い。粘板岩や石灰岩もあり、わずかだがマンガン・金・鉛・ウラン・銅・亜鉛・耐火粘土なども採掘される。 ウェールズはほぼ全域が古生代の岩石からなり、農牧に適した肥沃(ひよく)な土壌は南東部と海岸平野の一部にかぎられる。水資源は豊かで、水力発電による電力は、イングランドにも供給されている。
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