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Windows Live® の検索結果 1553~1610 フランス国王、在位1589~1610年。ナバーラ国王、在位1572~1610年。ブルボン朝(→ ブルボン家)初代のフランス国王で、ユグノー戦争(→ ユグノー)を終結させ、戦後の復興と絶対王政の基礎をきずいた。 南西フランスのポーで生まれる。父は、中部フランスに広大な領地をもつブルボン家の分家、ブルボン・バンドーム公家のアントワーヌ、母はナバーラ女王ジャンヌ・ダルブレ。ナバーラ王国はスペイン北部からピレネー山脈をはさんで、南西フランスにひろがる古い王国だったが、1512年にフェルナンド2世がスペイン側の領土を併合したために、フランス側の低ナバーラ地方のみがナバーラ王国としてのこった。アンリは、72年の母の死により、ナバーラ国王アンリ3世となった。母はまた、フランス国王フランソワ1世の姪(めい)でもあった。そのため、フランソワ1世の血統をひくバロワ家に王位継承権をもつ男子がいなくなると、アンリが王位継承権をもつことになった。 母がカルバン派のキリスト教徒だったために、少年期からカルバン派としてそだてられ、1562年にユグノー戦争がはじまると、アンリはユグノーの立場をとり、16歳のときから軍事指導者としてユグノーの代表者のひとりになった。72年、国王の母カトリーヌ・ド・メディシスの宥和政策による、カトリックとユグノーの和解の象徴として、アンリは国王シャルル9世の妹マルグリットと結婚することになった。婚礼に際してパリに集合した多数のユグノーが、婚礼のあとの8月24日に殺害されたのがサン・バルテルミの虐殺である。アンリはこのとき、王宮に人質として幽閉されており、またカトリックに改宗していたために難をのがれた。 妻のマルグリットは、のちにアンリと離別するが、文学の擁護者として、また「詩集」「回想録」の作者として名高く、マルゴ王妃の愛称で知られている。アンリは1576年に王宮を脱走し、ふたたびカルバン派の信仰にもどり、ユグノーの軍事指導者の立場にかえりざいた。 1585年には、「三アンリの戦」として知られる一連の戦闘がはじまった。これは、カトリックで、王権のもとに中央集権化をすすめようとするフランス国王アンリ3世と、ユグノーをひきいるブルボン家のアンリ、そして熱烈なカトリックではあるが王権の強化に反対するギーズ公家のアンリの3派の争いだった。ブルボン家のアンリは、87年のクートラの戦で国王軍に勝利し有利な立場にあった。翌年、国王アンリ3世は、同じ宗派に所属しながらも政治的な方針のことなるギーズ家のアンリを暗殺し、ユグノーとの共同戦線をはることになった。ところが、89年に国王アンリ3世はカトリックの修道士に暗殺され、ブルボン家のアンリは唯一の男系の王位継承権者となった。 しかし、カトリック側はアンリの即位をみとめず、また、ローマ教皇とスペイン王もカトリック勢力を支援した。内乱はつづき、その間に農民一揆が各地で発生した。アンリは、王国のほとんどがカトリックであることを念頭におき、1593年にカトリックに改宗した。ローマ教皇はアンリの即位をみとめ、98年にはスペインと和約をむすび、同時にナントの王令を発布してユグノーの信仰の自由を確認し、宗教上の和解が成立、ここにユグノー戦争は終結した。 国王となったアンリ4世は、戦乱で被害をうけた農民をまもるために、税の軽減をしたり、負債をかかえる農民の農具をさしおさえることを禁止する法令をだすなどして「よい王様」という評価をのこすことになる。いっぽう、金銭を国庫に納入することで平民が官職を獲得したり世襲したりできる「ポーレット法」を制定して、売官制を確立した。これは手早く国庫収入を増大させるものだったが、同時に新興ブルジョワジーを国家の運営に参加させ、従来の貴族層の力をそぐ効果をもっていた。 こうして、ことに司法と財務関係の職務には多くのブルジョワジーが参入するようになり、こうした官職保有層の中から貴族の身分をえるものが増大した。従来の封建貴族を帯剣貴族と称するのに対して、このような新興貴族は法服貴族とよばれ、ブルボン朝が絶対王政を確立するにあたって王をささえる勢力となった。 王妃マルグリットに子が生まれなかったことから、アンリは教会による結婚の無効の手続きをとり、メディチ家出身のマリーと結婚した。2人の間に生まれた子は、のちにルイ13世となる。アンリは今にのこるセーヌ川で最初の石橋ポン・ヌフをつくらせるなど、首都パリの整備にも努力した。1610年、ユグノー戦争の時期の恨みをわすれない過激なカトリック教徒に襲撃され、殺害された。
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