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蹄(ひづめ)をもつ反芻動物のヤギ類の1種。アルプスをはじめ、ヨーロッパ中部・南部の高山地帯に生息する。肩高はおよそ80cm、体重は23~50kgほどである。オス、メスともに黒い角をもつ。角はたいてい17cmまでで、額からまっすぐ上にはえ、先端がかぎ状にまがって下をむく。体色はさまざまだが、背面に1本のしま、目から頬(ほお)にかけて1本の黒い帯があるのが特徴である。尾は短く黒い。
俊敏で足がはやい。夏の間は、通常、残雪ちかくの高山地帯ですごし、草を食べる。冬には、森林地帯にまでおりてきて、針葉樹の若枝を食べる。ふつうメスは5~30頭の子と小さな群れをつくり、オスは単独で生活する。食事の際には、1頭が見張りをして、危険が近づくと口笛のような鳴き声で知らせる。 10~12月の発情期になると、オスは角の後ろの腺からでる分泌液でマーキング(におい付け:→ 臭腺)をおこなって縄張りを主張し、その中にはいりこんだメスの群れをひきとめておこうとする。場合によっては他のオスとたたかうこともある。24週間の妊娠期間の後に1頭の子をうむ。
狩りの対象として、また、肉やシャモア(セーム)とよばれるやわらかくしなやかな皮革のために乱獲されてきた。現在は保護され、ヨーロッパ各地でふえている。しかし、一部のシャモアの亜種は、絶滅危惧種に指定され、スイス国立公園で保護されている。 分類:哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科。学名はRupicapra rupicapra。
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