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項目構成
ルーマニア文学はきわめて多様な発展をみせており、おおむね5期にわかれる。 15~18世紀の第1期は、宗教文学が主体だった。18世紀後半からの第2期には、ラテン系民族としての自覚にもとづくルーマニア人の歴史や言語についての著作があらわされた。 第1次世界大戦以前の約100年間に文学は成熟をとげたが、これは国家の統一の反映でもあった。詩人で劇作家のバシーレ・アレクサンドリがこの時期の代表的な文学者で、ロマン派の詩人ミハイ・エミネスク、劇作家イオン・ルカ・カラジアレも後世代の作家たちに影響をあたえた。両大戦間の第4期における文学は民族的なテーマをあつかったものが多く、小説家ではミハイ・サドベヤヌが代表的である。 社会主義体制下の1940年代後半から80年代にかけての文学は、一時的に統制がゆるめられた60年代後半をのぞいて、ソビエト連邦(ソ連)の影響によるリアリズム(→ 社会主義リアリズム)に特徴づけられる。宗教学者ですぐれた文学者でもあったミルチャ・エリアーデは、第2次世界大戦後ルーマニアをはなれた。フランスで活躍した不条理劇の作家イヨネスコもルーマニア出身である。
文学と同様、美術も19世紀にひとつのピークをむかえた。この時期の代表的な画家は、肖像画のテオドル・アマンと風景画のニコラエ・グリゴレスクである。社会主義時代はソ連風のリアリズムが主流となった。彫刻家ブランクーシは20世紀美術のあり方に大きな影響をあたえた。 バイオリニストで作曲家のジョルジュ・エネスコ、ピアニストのディヌ・リパッティなど、すぐれた音楽家も輩出している。
主要な図書館は、国立図書館とルーマニア・アカデミー付属図書館である。ブカレストのルーマニア国立美術館は、ルーマニアだけでなく西ヨーロッパやオリエントの充実したコレクションを所蔵している。
第2次世界大戦以前は農業国だったが、戦後は一連の5カ年計画によって工業国への転換をはかってきた。しかし、重工業の偏重により、慢性的な消費財の不足や深刻な環境汚染がおこった。 1989年12月にチャウシェスク政権が崩壊した後、経済は実質的に解体し、輸出が激減した。90年に導入された市場経済への移行をめざす経済改革で、通貨の切り下げ、消費財の補助金カット、国営企業の民営化などが実施された。急激なインフレがおこったが、94年5月のIMF(国際通貨基金)からの融資により沈静化にむかった。IMFとの合意により、97年から経済改革プログラムを実施、民間部門が成長しだした2000年以降はプラス成長に転じた。07年1月、EU(ヨーロッパ連合)加盟を実現した。個人消費の拡大や、金融、自動車などでの海外直接投資の増加で好調をたもってきたが、08年からの世界的な金融危機がルーマニア経済にも大きな影響をあたえている。
国土の43%(2005年推計)が耕地と長期作付用地に利用されており、農業などの第1次産業従事者は労働人口の32%(2005年)を占める。1980年代半ばには農地全体の約90%が集団化されていた。重工業優先の政策のもとで農業投資は削減され、80年代には食料不足が深刻化した。90年代以降、政府は脱集団化をすすめた。 おもな農作物は、トウモロコシ、コムギ、ライムギ、テンサイ、ジャガイモ、ブドウ、果実類である。ワイン生産も主要産業のひとつとなっている。 国土の26.7%(2005年推計)をおおう森林は国有地である。黒海とドナウ・デルタはチョウザメ漁で知られており、ほかに大西洋でもマグロ漁などをおこなっている。
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