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項目構成
おもな鉱物資源は石油で、プロイエシュティが石油産業の中心であるが、産出量は減少している。1980年代初めに黒海の油田が発見されたものの埋蔵量が枯渇しつつあり、現在では石油を輸入している。カルパティア山脈には岩塩が豊富で、トランシルバニアアルプス西部では瀝青炭と鉄鉱石を産する。 第2次世界大戦後、機械・化学を中心に重工業に比重をおいた工業化を急速にすすめてきた。鉄鋼の生産は1990年代に入って電力不足や原料不足のため減少した。ほかに化学肥料、セメント、ラジオ、テレビ、自動車、加工食品、ゴム製品、繊維製品などが生産される。
総発電量は517億kWh(2003年推計)。そのうち火力発電が60%(2003年推計)、水力発電が31%を占める。セルビアと共有するドナウ川の鉄門ダムはヨーロッパ最大級のダムで水力発電の要(かなめ)である。1980年代には石油など燃料の多くが貿易収入をふやすため輸出にまわされ、慢性的なエネルギー不足により国民はエネルギーの節約を強いられていた。96年にチェルナボーダ原子力発電所1号機が運転を開始し、火力発電の占める割合は減少した。
通貨単位はレイ(単数はレウ)。レイは1991年から市場と連動している。国立銀行が発券銀行で、すべての国家事業の財政運営を監督する。2005年7月に1万レイ=1新レウのデノミを実施した。 1940年代半ばから80年代まで外国貿易は国家が独占していたが、低迷する経済を活性化させるため、93年に貿易が自由化された。輸出総額は235億米ドル(2004年)。おもな輸出品は、機械類、電気・電子機器、繊維製品、金属製品、靴など。輸入総額は327億米ドル(2004年)で、おもな輸入品は、機械類、電気・電子機器、石油・石油製品、自動車、化学製品などである。貿易相手国は、イタリア、ドイツ、フランス、ロシア連邦、トルコなど。
おもな港湾は黒海沿岸のコンスタンツァ、ドナウ川下流のガラツィ、ブライラなどにある。ジュルジュは、プロイエシュティ油田からのパイプラインをもつ河川交通の要衝。1984年開通の運河により、コンスタンツァとドナウ川の港町チェルナボダがむすばれた。92年にはマインドナウ運河が完成し、ライン川を経由して黒海から北海への輸送が可能になった。 国営タロム航空と民間のラル航空が、ブカレストと国内および海外の主要都市とをむすんでいる。 郵便、電信電話は国営である。新聞は地方紙が主体で、国内に居住するさまざまな民族の言語による新聞や雑誌も数多く出ている。1989年のチャウシェスク政権の崩壊後、日刊紙がふえた。主要紙は、アデバルル(真実)、エベニメントゥル・ジレイ(今日のできごと)など。
産業に起因する大気汚染や水質汚濁が深刻な問題となっている。各種の工場や火力発電所では、燃料のほとんどを石炭にたよっているため、二酸化炭素や二酸化硫黄が大量に排出される。ルーマニア中央部のコプシャミカや南部のジュルジュのような工業地帯、それに首都ブカレストでは、大気汚染がとくに深刻化している。 また、工場廃水がドナウ川などの河川に流出して水質を汚染しているため、ドナウ河口のデルタ地帯では生態系が危機にさらされている。このデルタはヨーロッパ最大の湿地帯で、1991年に世界遺産に登録されているが、2004年、ここに生息する数百種におよぶ鳥類や、数十種もの魚類・爬虫類(はちゅうるい)などのうち、63種が絶滅の危機にある生物とされた。
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