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  • 人類学 - Wikipedia

    人類学 ( じんるいがく )とは 人類 (霊長類ヒト科)に関して研究する 学問 である。 生物学 的特性について研究対象とする学問分野を 形質人類学 若しくは 自然人類学 と呼び、 言語 や社会的慣習など 文化 的側面について研究する学問分野を 文化人類学 ...

  • 日本人類学会ホームページ:The Anthropological Society of ...

    概要、人類学についての解説、定期刊行物とイベントの紹介、関連リンク集。

  • 筑波大学 歴史・人類学専攻

    本専攻は、博士課程5年一貫性のカリキュラムのもと、歴史学と人類学における基礎的な専門領域の深化を軸として、応用的な関連領域への展望を拓きうる研究者の養成を目的としています。

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人類学

人類学 じんるいがく Anthropology
百科事典項目
項目構成
V

人類学の方法

人類学者は、それぞれの研究テーマによって、多岐にわたる方法を採用している。

1

考古学的研究の方法

考古学資料をあつかう人類学者にとっては、編年を決定する作業がなによりも重要である。過去の人間の活動は、発掘によってえられる遺物から知ることができる。それを時間の順序にしたがってきちんとならべるのが編年である。5万年前より新しい考古学資料の年代決定の方法としては、炭素放射性同位体による測定法がもっとも広くもちいられている。

この方法の理論的な基礎は、動植物の体内にはきまった量の炭素の放射性同位体(炭素14)がふくまれているという点にある。動植物が死ぬと、炭素14は一定の速度で放射性崩壊して安定な炭素の同位体(炭素12)になる。そこで木片や綿繊維、炭化物などにふくまれている放射性炭素の量を測定すれば、かなり正確な年代を決定することができる。ただし、この方法では7万~6万年以前の資料は測定することができない。

数百万年前にもさかのぼる東アフリカの化石人類の年代を測定する場合には、別の放射性物質が利用される。たとえば放射性同位体のカリウム40がきわめてゆっくりした速度で崩壊して安定同位体のアルゴン40になるという事実を応用した測定法があり、カリウム・アルゴン法とよばれている。

年代測定法

2

文化人類学の研究方法

文化人類学の調査では、ひとつのコミュニティや社会システムの中で、徹底した観察をおこなうというのが基本である。人類学者は、まずコミュニティの生活に入りこみ日常的な接触と観察をおこなう中で、そこの人々との友好関係を確立しなければならない。このフィールドワークの第1段階だけでも数週間から数カ月を必要とする。現地語を習得しなければならないとしたら、その期間はさらに長くなる。かつての民族誌学者は、まず、その土地の文化や社会システムにくわしい有力な情報提供者をさがしだして概括的なデータを収集し、それに調査者自身の直接の観察結果をてらしあわせて、データを完成させた。

しかし複雑に変化しつつある社会での調査には、別の手法も要求される。現代社会における食生活や健康維持の方法、余暇の過ごし方などをしらべるときには、サンプリング(抽出法)などによる体系的な面談調査がとりいれられている。経済活動を分析する場合には、市場での取り引き、労働時間、農業収穫量や漁獲量などの詳細なデータが必要になる。パーソナリティの研究では、さまざまな心理テストが採用されてきた。教会などが保管している古文書や、その土地固有の言語で書かれた記録、政府機関の文書など、さまざまな文書資料も分析の対象になる。

調査データが多様化し、複雑になるにつれて、数千あるいは数万にもおよぶ個別の情報をいかに管理するかが問題となる。複雑な文化変化の動向や、経済活動と社会的相互行動との関係を把握したり、多民族間の相互関係を分析するときなどは、統計的手法による検証も必要になっている。

しかし、このような新しい技術的・数量的調査法が、フィールドワークという基本的な調査法にとってかわるわけではない。情報提供者からのきめ細かな聞き取りをおこなうのは、儀式や象徴体系などの文化現象について緻密な分析と同様に、人類学の方法の中で依然としてもっとも重要な部分なのである。

VI

近年の文化人類学研究の動向

1960年代は構造主義が全盛であり、文化人類学は理論面で大きな飛躍をとげた。このころから日本でも海外でのフィールドワーク研究がおこなわれるようになり、研究者の数も多くなってきた。70年代以降は、社会構造の分析(構造分析)にかわって、儀礼の研究が盛んになり、とくに象徴研究や文化理論研究がすすんだ。しかし、これらの研究の発展は、いわば古典的、あるいは伝統的な文化人類学の枠組みでの発展というべきだろう。近年の文化人類学は急速に変化しつつある。

1980年代以降、文化人類学はしだいに応用的な学問になってくる。研究者は保健衛生や教育、環境保護、都市開発などの現実の社会問題に関心をむけはじめた。とくにアメリカでは、多くの人類学者が行政機構や調査機関、保健所や病院などに勤務し、学校の現場、都市における衛生システム、大規模な農業開発計画、多元化した農村社会などさまざまな分野でフィールドワークを実施している。この傾向は日本の文化人類学者の間でもみられるようになった。

多くの文化が共存する複雑な社会に研究の主眼がむけられ、数量的な調査方法がとりいれられると、どうしても共同研究が必要になる。かつて文化人類学の調査といえば、単身で調査地におもむき、外部の社会とは隔絶された村で数カ月にわたって暮らすというのがふつうだった。しかし、今ではフィールドワークに統計分析の専門家や生物学者、社会学者などもくわわり、調査を補助する学生もふくめた共同プロジェクトとしておこなわれることも多い。

もうひとつの重要な動向は、コミュニティの人々との緊密な連携である。民族集団が独自に結成する組織、移住労働者の団体、女性団体、あるいは地元の診療所を中心とした組織などは、自分たちの運動のために、最新の統計資料や細かな情報を必要としている。人類学者はしばしば、これらの組織のメンバーと連携して調査をすすめることになる。たとえば、ある言語学者は民族団体と協力して、学校教育のための多言語教材の開発をすすめている。

人類学者は、もともと調査対象と緊密な関係をたもつことを心がけてきたが、調査する側と調査される側の区分ははっきりしていた。それが1980年代から、パートナーとしての関係にかわりつつある。調査対象となる人々の側にも、研究成果が利用されたり、還元されるようになってきたのである。

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