染色
染色 せんしょく Dyeing
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繊維などの素材を染料で着色する処理技術のこと。染料は水溶性の化合物であるが、繊維に吸着されて結合すると非水溶性の化合物にかわるため、織物(→ テキスタイル)をつくる工程でも色がかわらない。また日光にさらされ、水にふれ、洗剤であらうなどの通常の使用状態でも大きく変色しない。
染色の歴史は糸をつむぐ技術と同じくらい古く、前2000年以前から古代エジプトやペルシャ、中国、インドなどで、昆虫、植物、貝、鉱物などの天然物を原料として、染色がおこなわれていた。
古代の原料には、赤色染料のアカネの根や、青色染料のアイがある。ローマ帝国時代初期には、地中海の貝からとった紫色の染料ティリアン・パープルでそめた衣服を、皇帝一族や貴族が着用していた。4世紀にいたるまで、ティリアン・パープルは貴重で、その色は身分の高さを象徴するものであった。
10世紀に黄色染料のサフランがスペインにつたえられ、ついで13世紀に地衣類の一種からつくられた紫色染料のアキルが発見されて以後、染色技術の進歩がはじまり、発見地のイタリア北部は、ヨーロッパでの染色の中心地となった。
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