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スコットランド

スコットランド Scotland
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

イギリスを構成する連合王国のひとつ。グレートブリテン島の北部を占める。ローマ時代にはカレドニアとよばれ、アイルランドからの移住者がふえた11世紀にはスコシアとよばれた。現在の名称スコットランドは、このスコシアに由来する。北はノルウェー海、東は北海、西は大西洋に面し、南はイングランドと接しており、西岸沖のヘブリディーズ諸島(ウェスタン諸島)、北東岸沖のオークニー諸島、そのさらに北東にあるシェトランド諸島など186の島々がふくまれる。これらの島々をふくめた総面積は、7万8790km²。人口は507万8000人(2004年推計)。主都はエディンバラ(人口44万7600人、1995年推計)でイギリス屈指の工業・港湾都市でもある。

II

国土と資源

スコットランドの海岸線は複雑にいりくみ、とくに西岸ではフィヨルド地形が多くみられる。氷河時代に氷河による浸食をうけた氷食地形で、小さな入り江はシーロッホ、幅が広くて奥行きもあるものはファース(湾)とよばれる。西岸のおもなファースには、ローン湾、クライド湾、ソルウェー湾などがあり、東岸には、ドーノック湾、マリー湾、テイ湾、フォース湾などがある。このようなファースとシーロッホを合計すると、スコットランドの海岸線の長さは約3700kmになる。

1

地形

スコットランドは全体に山がちで、北から南にかけておよそ3つの地域にわけられる。ハイランド(スコットランド高地)、中央低地、南部高地である。

ハイランドはスコットランドの半分以上を占め、グレートブリテン島の中でもっとも地形的に変化にとんだ地域である。ほぼ北東から南西に並行して2つの山系がつらなり、峡谷が深く切れこんだ所には雄大な景色が広がる。U字谷(グレン)、不毛地(ムーアランド)、氷河がつくった山中の湖、入り江(シーロッホ)、川の急流、繁茂した低木林などがハイランドの特徴で、スコットランドでもっとも人口過疎の地域でもある。

ハイランド全体は、グレンモア(またはグレートグレン)とよばれる断層線によって二分される。マリー湾からリニ湾へとはしるこの断層線の北西部には、北西高地が広がる。浸食のはげしい峰がつらなるが、それぞれの標高は610~915mと、それほど大きな差はない。一方、グレンモアの南東部には、スコットランドの主山脈グランピアン山脈が横たわっている。グランピアン山脈西部のベンネビス山(1343m)は、イギリスの最高峰である。

ハイランドの南には、中央低地がある。スコットランドの総面積の約10分の1にすぎないが、人口の大半がここに集中している。中央低地にはオチル、シドローなどいくつかの丘陵があり、クライド川、フォース川、テイ川などの川がながれている。

南部高地の山は、ハイランドにくらべてはるかに低く、起伏は緩やかで、ほとんどがヒースにおおわれた不毛地(ムーアランド)であり、ところどころに露頭した岩肌もみられる。750mをこえる山はほとんどなく、最高峰は南西部のメリック山(843m)である。南部高地の南端は、イングランドとの境界をなすチェビオット丘陵であり、付近をトゥイード川がながれて北海にそそぐ。

2

河川と湖沼

スコットランドの河川の特徴は急流が多いことであり、湖沼の多くはロッホ(氷河湖)である。ロッホは中部および北部にとくに多く、ローモンド湖、ネス湖、テイ湖、カトリン湖などが知られる。川の多くは短く、流れが急なため、一般に利用価値は小さい。最長の川はテイ川、航行可能な川はクライド川で、河港都市グラスゴーはクライド川の河口近くにある。ほかに、フォース川、トゥイード川、ディー川、スペー川などがある。

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