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オーストラリア、タスマニア、ニューギニアにすむ卵生の哺乳類(→ 単孔類)。
オーストラリアにすむ種としてのハリモグラは、短い尾をのぞいた頭胴長が35~53cmある。体は幅がひろく、短いが強い四肢をもつ。四肢には頑強な鉤爪(かぎづめ)があり、このおかげで、かたい地面にもすばやく穴をほることができる。背は、長い剛毛にまじって生えるかたい棘(とげ)におおわれている。頭部は小さく、鼻は長くて、ほっそりした鼻づらをしている。口には歯がなく、アリやシロアリ、その他の小さな昆虫をつかまえるのに適した、ねばねばした分泌物をだす、長くのびる舌をもっている。
木がまばらな疎林や荒地に単独で生活し、夜間に昆虫などを採食するが、昼間は岩の裂け目や自分がほった土中の穴にひそんでいることが多い。 年に1度交尾をし、9~27日間の妊娠期間ののち、1個、まれに2個の卵をうむ。産卵直後に、卵は袋状になった腹部の皮膚の中にいれられ、10~11日後に、この中で孵化(ふか)する。孵化した新生子には棘がなく、55日齢に達し歩けるようになるまでは、この育児嚢(いくじのう)にはいったままである。
タスマニアには、ハリモグラよりやや大きな固有の亜種のタスマニアハリモグラがいる。ニューギニアとアジア南東部に分布するミユビハリモグラは、まがった長い鼻づらをもち、頭胴長は75cmに達する。ニューギニア西部の山地の熱帯雨林でくらし、夜行性で、昆虫などを採食する。 アリやシロアリの多いところでは、小型のハリモグラは有用なペットとなる。寿命は長く、棘だらけの毛皮に似あわず、性質は穏やかである。人間は食用にすることもあるので、ハリモグラの唯一の天敵である。とくにミユビハリモグラなどは現地では狩猟の対象となっていることが、個体数の減少の大きな原因となっている。 分類:哺乳綱カモノハシ目(単孔目)ハリモグラ科。ハリモグラの学名はTachyglossus aculeatus。タスマニアハリモグラはTachyglossus aculeatus setosus。ミユビハリモグラはZaglossus bruijni。
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