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北大西洋と北極海の間にある世界最大の島で、デンマークの自治領。大部分が北極圏(→ 北極地域)に位置し、西はデービス海峡とバフィン湾をはさんでカナダの北極圏諸島と、東はデンマーク海峡をはさんでアイスランドと対する。北端のモリスエサップ岬から南端のファーベル岬まで約2655km、東西の最大長は約1290km。フィヨルドにきざまれた海岸線の長さは約5800km。面積は216万6086km²で、そのうち80%以上が氷におおわれる。人口は5万6326人(2008年推計)。行政の中心はヌーク(旧ゴットホープ)。
内陸部は氷におおわれ、その周囲には通常、氷のない山がちな土地が広がる。内陸の氷床の厚さは場所によってことなるが、中心部では約3000mに達する。氷床の下は、地質構造上カナダ楯状地に属するグリーンランド楯状地で、古代の岩盤からなる。島の標高は東部海岸沿いがもっとも高く、最高峰はグンビョルンフィエル山(3700m)。内陸の氷床からは氷河がながれだし、氷フィヨルドをとおって海にそそぎ、毎年数千の氷山を形成する。 気候はきわめて寒冷だが、短い夏には南部で平均気温が8.9°Cまであがる。 グリーンランドの哺乳類はヨーロッパよりアメリカ大陸との類似性をみせ、ジャコウウシ、オオカミ、レミング、トナカイなどが生息する。各種のアザラシ、魚、海鳥もアメリカ大陸と共通性がみられる。ホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、ホッキョクウサギ、オコジョなど北極特有の動物もいる。
主として、住民はイヌイット(カラーリット)とヨーロッパ人、とくにデンマーク人・ノルウェー人との混血である。住民のほぼすべてが南西海岸沿いの狭い地域にすむ。 南西海岸にあるヌークはグリーンランド最大・最古の町で、1721年にデンマークからの移住者によって建設された。第2の町は、北極圏内にあるシシミウト。そのほか南海岸にカコルトーク(ユリアナホープ)、パーミウト(フレゼレクスホープ)、ナーサースアク、北西海岸にカーナーク、東海岸にアンマサリクなどがある。 義務教育は無償でおこなわれる。おもにグリーンランド語(イヌイット語にデンマーク語の単語をまじえた言語)で授業がおこなわれるが、もう1つの公用語であるデンマーク語も使用される。ヌークに大学がある。
おもな産業は漁業で、デンマークからの財政支援に大きく依存している。漁業ではタラ、エビ、サケ漁などのほか、魚介類の加工業もおこなわれている。耕作可能な土地は総面積の1%にすぎない。南西海岸部で牛、ヒツジ、ヤギがわずかに飼育され、耐寒性の植物が栽培される。 かつてグリーンランドは、アルミニウム工業につかわれる氷晶石の世界有数の産地だったが、1970年代末に枯渇した。鉛・亜鉛も90年に埋蔵量が底をついたが、新たに石炭やウランが発見されている。 最大の貿易相手国デンマークには、魚、皮革、魚油を輸出する。北西部のカーナークにはアメリカ合衆国のチューレ空軍基地があり、アメリカやデンマークの軍人のほか、民間人もはたらいている。
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