Windows Live® の検索結果
Windows Live® の検索結果 項目構成
極北地方にひろがったモンゴロイド系の人々。エスキモーという名前で知られる。エスキモーとはアルゴンキン系の言葉で「生肉を食べる人」を意味するといわれ、しばしば蔑称(べっしょう)としてつかわれてきたため、カナダではエスキモーという言葉を差別用語として使用していない。カナダでは「人間」を意味するイヌイットをもちい、一般にアラスカではエスキモー、グリーンランドではカラーリットをもちいる。
グリーンランドからシベリアまで、東西5000kmほどの広大な範囲にひろがるイヌイットおよびエスキモー、カラーリットは、グリーンランド・イヌイット、中部イヌイット、アラスカ・イヌピアット、アラスカ・ユーイットなど、居住地域ごとにいくつかのグループにわけられる。言語的にはエスキモー・アレウト語族に属する。東方にひろがる言語は、アラスカではイヌピアック、カナダではイヌクティトット、グリーンランドではカラーリスット(カラーリット語)とよばれ、アラスカ東部からグリーンランド、ラブラドルなどで話される。この言語はさらにいくつもの方言にわかれるが、隣接地域同士では理解が可能である。西方に分布する言語はユーピック語で、中部アラスカ、太平洋沿岸、シベリアの3方言に大別される(→ アメリカ先住民の諸言語)。 イヌピアック語を話す人口はグリーンランドで4万人以上、アラスカとカナダで2万人以上、ユーピック語を話す人口はシベリアの1000人ほどをくわえて、およそ1万7000人ほどである。
考古学、言語学、そして身体形質の観点から、イヌイット(エスキモー、カラーリット)はベーリング海峡をへて北アメリカの北極圏に移住してきたと考えられる。彼らはほかのアメリカ先住民よりおそく移動したため、シベリアの極北圏やその周囲の民族と共通する文化要素をもっている。とくにアレウトは、もっとも近い隣人である。 明らかにイヌイット(エスキモー、カラーリット)のものとみられる最古の遺跡は、南西アラスカとアリューシャン列島にあり、年代は前2000年ごろと推定されている。前1800年ごろには、オールド・ホエーリングまたはオールド・ベーリング文化がシベリアとアラスカにまたがって発達した。カナダ東部では前1000~前800年ごろ、オールド・ドーセット文化が生まれ、後1000~1300年ごろまで存続した。その後、ドーセット文化はチューレ文化にとってかわられ、チューレ文化は1000~1200年ごろグリーンランドに到達している。グリーンランド・イヌイットの文化は、中世にはノルウェーの植民者、18世紀以降はデンマークの植民者の影響をうけた。
社会組織や社会的習慣は、イヌイット(エスキモー、カラーリット)全体にわたって共通することが多い。もっとも重要な社会的単位は、家族であり、そこには核家族とごく近い親族がふくまれる。結婚は原則として当事者の自由な選択できまり、一夫一婦がふつうだが、ときには一夫多妻あるいは一妻多夫もみられる。夫婦は生存に必要な最低の単位で、はっきりとした分業の習慣があり、道具も持ち物もそれぞれ別々である。男は家をつくり、狩猟と漁労に従事し、女は調理、皮なめし、服づくりなどをおこなう。野生動物や魚などの食料資源は私有化できない。 社会生活の基本にあるのは親族に対する義務をはたすことで、構成員は相互にたすけあわねばならない。他人の行動をとりしまる強制的な機構はないが、人からわらわれることをきらうので、羽目をはずす行為は自制する。暴力的な攻撃をうけた場合は、家族や親族がひとつになって復讐(ふくしゅう)をはたすこともある。友人関係も重要で、贈り物をしたり敬意を表することでこれを維持する。贈り物の最たるものは、その家の家長が友人に妻を貸すことである。もちろん妻にはことわる権利があり、その場合は品物を贈り物とする。
|
© 2009 Microsoft
![]() ![]() |