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項目構成
プロローグ; 古代のダム; 近代のダム; 設計上の考慮; ダムの高さ; ダムの設備; ダムの種類; コンクリートダムの形式; エンバンクメントダムの形式; ダムの目的; ダムの建設; 日本のダム史; ダムによる被害; ダム建設のエピソード; 民主党政権ですすむダム建設見直し
アースダムは、土を主要な材料としたダム。重量によって水圧に抵抗する。形状は三角形。断面の中央部に不透水性の土を配置し、上流側には半透水性、下流側には透水性の土をおいて、遮水(しゃすい)と安定性をはかっている。この形式は、しっかりした基礎が必要ないので、適地が多く、日本では古くから灌漑用にもちいられた。相野々(秋田県山内村(現、横手市)。1960年竣工)、浅河原(新潟県十日町市。1945年)、大野(山梨県上野原市。1914年)、1953年の建設当時は東洋一の規模をほこった山王海(岩手県紫波町)などがある。
ロックフィルダムは、岩の塊をつみあげるダムで、堤体を構成する岩石群と遮水壁、遮水壁と岩盤の間におかれる粗石層の3層からなっている。基本形はほぼ三角形で、岩の大きさは0.5~1t程度、遮水層は40~60cmのコンクリート板である。ただ洪水吐はダムの上を越流させられないので、別に洪水吐水(こうずいとすい)装置が必要になる。アメリカで発達したダムで、日本では堤高53mの石淵ダム(岩手県奥州市、1953年竣工)が最初である。代表的なダムに御母衣ダム(岐阜県白川村)や徳山ダム(岐阜県揖斐川町)、高瀬ダム(長野県大町市)がある。 エンバンクメントダムは、粘土のような水を透過しない材料でできているか、あるいは上流・下流とも、砂利や岩石のような浸透性のある材料と材料の間に不浸透性の材料でできた中間壁をもっている。この中間壁は、浸水をへらすために、ダムの基礎の位置よりはるか下にまでのびている。 1976年にパキスタンのインダス川に完成したタルベラ・ダムはアースダムで、高さが148m、長さが2743mある。このダムは、1億2615万1570m³の土砂や岩石をつかっているが、これは、これまでにエンバンクメントダムにつかわれた土砂の量としては最大である。このプロジェクトは、水力発電施設をふくめ、10億ドル以上のコストがかかった。カリフォルニア州のフェザー川にかかるオロビル・ダムは、堤高235mのアースダムで、アメリカでもっとも高いエンバンクメントダムである。
河川から水をひくには、取水地点である程度の水深を必要とするため、河川をせきとめ、必要な水位をたもたせる。取水用ダムは、一般に堤高はあまり高くなく、水位調節のための水門が設置されている。取水する水の用途によって上水道用、工業用水用、灌漑用、発電用となる。
貯水用ダムは上流にふった大量の雨水を貯留し、時期をみて下流へ放流するためのダムである。大量に水をたくわえるために、河水を高くする必要があり、一般に堤高が高い。
砂防ダムは、荒廃した山地から出る多量の砂礫、転石などを上流部でせきとめて、たくわえるためにつくられたダム。河床の傾斜を緩和し、河床および両岸の浸食を防止する役割ももっている。
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