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項目構成
綾織物より生地があついにもかかわらず、繻子(しゅす)織物はなめらかで、丈夫ではない。この表面のなめらかさは、経糸が何本もの緯糸の上を交差せずにわたっていることによる。この表面をわたった糸が光を反映して、光沢が生まれる。緯糸が経糸より弱いため、繻子織物は摩擦によっていたみやすいが、その美しさによって人気がある。繻子織物では、クレープ・サテン、ポー・ド・ソワ、サテン、ダマスクなどがよく知られている。英語のサテンの語源は中国の泉州Zaitounに由来し、中世にはここからこの種類の織物がヨーロッパに輸出された。
この2つの組織は、地模様のある布を織るのにもちいられる。ドビー織物は、バーズアイのような、中央に円形のある小さなダイヤ模様など、シャツやドレス用生地の小型の繰り返し模様を織りだす。 複雑な模様を織るには、フランスの発明者であるジョセフ・マリー・ジャカールにちなんで命名されたジャカード織機がもちいられる。ジャカード織はブロケード、ブロカテル、タピスリー、マトラッセなどの、家具の張り布やカーテン地を織るのにもちいられる。
ベルベット、プラッシュ、コーデュロイ、タオル地などのパイル織は、平織に、輪奈(わな:糸をまるく輪状にしたもの)や毛羽(けば)を形づくる別の緯糸を布に挿入するため針金をつかってつくられる。タオルでは輪奈は切らないが、ベルベットでは輪奈を切る。パイル織では2枚の布をむかいあわせて織り、両面の間にわたった輪奈を切ることもある。この方がベルベットの場合などのように、輪奈を切る場合、手間がはぶける。織物のカーペットやタピスリーもパイル織物である。
織物の名称は、その繊維よりも組織をさす場合が多い。どのような繊維材料でも、あらゆる組織で織ることができる。本来は絹織物であったタフタやサテン、かつては毛織物のサージ、ツイル、もとは綿の綾織物であったデニムなどのように、元来、織物の名前は特定の繊維とむすびついていた。現代では、ナイロン・タフタ、綿サテン、シルク・サージ、混紡糸のデニムなどの製品もある。 合成繊維の発達により、目的にそった最適な繊維の配合を決定する研究が必要になった。要求される生地の性質は、繊維の混紡方法、織り方、染色、仕上げ加工によって実現される。
不織布(ふしょくふ)の構造は縮絨(しゅくじゅう)、すなわち機械的・化学的に熱処理や溶解の方法で、繊維どうしをからみあわせることによってつくられる。 縮絨のおもな方法は、樹脂によるものと熱可塑性繊維によるものとがある。樹脂による縮絨は、専用の装置でつくられた繊維の網に直接泡状の樹脂をふきつける。これを乾燥させて、熱をくわえ、ときにはプレスする。熱可塑性繊維をつかう場合には、主になる繊維に、それよりも溶解点の低い熱にとける繊維をまぜあわせ、網状にする。網を熱したローラーの間でプレスして、主となる繊維どうしを熱可塑性繊維でつなぎあわせる。 不織布製造のおもな機械的方法はニードル・パンチ機による。元来毛布製造用に考案されたこの機械には、繊維をからませ、結合させる小さな鉤(かぎ)のついた無数の針がついている。→ 紙
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