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項目構成
綿の品質をきめるには、それぞれの荷のサンプルを標準品位、等級、特性にしたがって分類する。標準品位は繊維の長さに関係する。アメリカ国内のワタの約25%を占める、短い繊維の多くは目のあらい織物につかわれる。中くらいの長さの繊維は、アメリカのワタの約70%、長い繊維は約5%である。 等級は色、つや、異物の含有量などで決定する。アメリカのワタの等級の基準は、アメリカ農務省によってきめられていて、ときどき改訂される。色は白さの度合いによって白から灰色までが6グループに分類される。特性は繊維の直径、強さ、密度、成熟度(成熟した繊維と未成熟の繊維の割合)、均質性、滑らかさなどが評価される。
かつては綿繰りの際に廃棄されていた綿実は、今では貴重な副産物である。ワタの種子は製油所にはこばれ、そこで綿繰り機と同じような操作で綿くずがとりのぞかれる。ついで、きれいにされた種子はくだかれ、外皮がとりのぞかれる。油をしぼったあとの絞りかすには、多量のタンパク質がふくまれている。油は綿実油といい、サラダやテンプラにつかい、高級品とされる。 ワタくずは椅子などの詰め物や医療用の脱脂綿、レーヨン、プラスチック、ラッカー、軍需品の無煙火薬など多くのセルロース製品につかわれる。さやと外皮は家畜の飼料となる。種子からは綿実油がとれ、残りは飼料と粉末食品に利用される。綿実油を精製したあとの沈殿物は工業製品用の脂肪酸となる。
ワタはアメリカの農業において、トウモロコシ、大豆、小麦、干し草につぐおもな換金作物で、重要な輸出品である。ワタ栽培の盛んな州は、テキサス、カリフォルニア、ミシシッピ、ルイジアナ、アーカンサス、アリゾナである。 ワタは今でも世界の織物産業のおもな原料だが、その支配的な地位は合成繊維によって大きくおびやかされている。今日、アメリカの織物工場で加工される材料のうち、ワタは第2次世界大戦前の80%に対して約35%である。 世界のおもな綿花生産国は中国、アメリカ、インド、パキスタンなどである。
日本で初めてワタが栽培されたのは平安初期の799年で、漂着したインド人がもってきたと「日本後紀」に記録されている。しかし日本の土壌は、酸性のところが多いため、ワタの栽培にとっては適地が少なく、16世紀まで本格的な栽培はおこなわれなかった。江戸時代にはいり、17世紀末までは畿内で集中的に栽培されていたが、干鰯(ほしか)やニシンの魚粕(かす)などの肥料がつかわれるようになって、しだいに産地が拡大していく。明治期の半ばまでは国内各地で生産されていたが、安価な外国産の綿花に対抗できず、衰退していった。 分類:アオイ科ワタ属。
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