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熱帯、亜熱帯の海岸や河口など潮の干満の影響をうける泥浜に生える、水陸両生の常緑樹の林。紅樹林ともいう。九州南部~種子島、屋久島、奄美大島、沖縄の各島々にみられ、台湾、アジア東南部、ポリネシア、オーストラリア、東アフリカにひろく分布する。ヒルギ科が代表的な樹木で、水にながされないように幹から気根をたくさんだして体をささえたり、泥の中から呼吸根を地上にだすなどのかわった性質がある(→ 根)。果実が枝についたまま発芽し、芽がじゅうぶんにのびてから、泥の上におちて生長する胎生種子のものもある。 → 汽水域
メヒルギは鹿児島県南部以南に分布する常緑小高木。別名リュウキュウコウガイ。幹は高さ4~6mになり、支柱根にささえられてたつ。葉は長楕円形で厚くて光沢があり、葉先が丸みをもつことが特徴である。6~8月に白い花がさく。卵形の果実には種子が1個あり、樹上で幼根を長くのばしたのち落下する。
オヒルギは奄美大島以南に分布する常緑小高木~高木。高さ8~25mになる。葉柄が赤みをおびることが特徴で、別名ベニガクヒルギ、アカバナヒルギともいう。葉先はとがる。5~7月、赤いがくにつつまれたクリーム色の花が、葉の付け根に1個ずつ下向きにさく。果実は長さ約3cm、樹上で発芽し、メヒルギより長い15~20cmの幼根をだす。
ヤエヤマヒルギは沖縄以南に分布する常緑高木。幹をささえる支柱根が、メヒルギ、オヒルギよりもはるかに多数でて、弓なりになることが特徴である。8~9月、葉の付け根から集散花序をだし、うすいクリーム色の花が5~8個下向きにさく。樹上で発芽した種子から20~60cmもの幼根がのびてたれさがり、やがて落下して泥につきささる。葉が大きいので別名オオバヒルギという。
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