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古くは、明礬と記述された。1価の陽イオンの硫酸塩と3価の金属イオンの硫酸塩が結晶水でむすばれた化合物(複塩という)の総称。いろいろなものがあるが、よく知られているのはカリミョウバン(カリウムミョウバンとも)で、たんにミョウバンといえばカリミョウバンをいうことが多い。英名のalumは、にがい塩を意味するラテン語alumenに由来する。古くから染色に媒染剤としてもちいられてきた。
カリミョウバンは別名で、正確には硫酸カリウムアルミニウム十二水和物AlK(SO4)2・12H2Oという。無色の結晶で、水溶液はあまずっぱい渋味がある。1価の硫酸塩である硫酸カリウムK2SO4と、3価の金属の硫酸塩である硫酸アルミニウムAl2(SO4)3とを、熱水にとかして冷却するとえられる。
カリミョウバンを約200°Cまで加熱すると結晶水が蒸発し、三酸化硫黄(さんさんかいおう)SO3を発生して、焼ミョウバン(正式名称は硫酸カリウムアルミニウム)AlK(SO4)2とよばれる白色で無臭の粉末にかわる。焼ミョウバンは食品添加物として漬物や佃煮などの食品加工でつかわれる。
狭い意味でのミョウバンは、アルミニウムの硫酸塩をふくむ化合物に限定されるので、アルミニウムの名前をミョウバンの呼び名からはぶくことが多い。アルミニウムをふくむミョウバンには、上記のカリミョウバンのほかにナトリウムミョウバンAlNa(SO4)2・12H2O(無色の結晶)、アンモニウムミョウバンAl(NH4)(SO4)2・12H2O(無色の結晶)などがある。これら3種類のアルミニウムをふくむミョウバンは、天然の鉱物として火山の噴気孔などにも産出する。 ほかに、カリミョウバンの成分であるカリウムの代わりにアンモニウム、アルミニウムの代わりに鉄がおきかわったものを鉄ミョウバン(淡赤紫色の結晶)FeK(SO4)2・12H2Oといい、媒染剤などにつかわれる。同様に、アルミニウムの代わりにクロムがおきかわったものがクロムミョウバン(紫色の結晶)K2(SO4)Cr2(SO4)3・4H2Oで、媒染剤、製革剤などにつかわれている。 そのほかにもルビジウムやセシウム、ガリウム、インジウム、チタン、バナジウム、マンガンなどの元素をふくむミョウバンもある。
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