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チドリ科の鳥の総称。南極大陸をのぞく世界各地の水辺に60種以上がみられ、小型のチドリ類、中型のムナグロ類、大型のタゲリ類に大別される。このうちケリなどのタゲリ類は熱帯地方を中心に分布する。ここではチドリ類とムナグロ類について解説する。タゲリとケリについてはそれぞれの項目を参照すること。
同じく水辺にすむ近縁のシギ類とくらべると、嘴(くちばし)が短く、その先端がふくらんで硬い。足は長く、足指は3本で後向きの後趾(こうし)をもたないものが多い。羽色は、シギ類が色・模様とも比較的地味なのに対し、チドリ科の鳥は鮮やかなものが多い。 チドリ科の鳥類の餌(えさ)のとり方は特有で、じっとしていたかと思うと、すばやく次の獲物へとはしり、おじぎをするように頭を下げて各種の小さな無脊椎動物を捕食する。群れをつくるが、繁殖期をのぞいて、シギ類のような大群にはめったにならない。ほとんどは干潟や湿地、砂浜などウェットランドにすむが、内陸の畑や平原、ツンドラなどにすむものもある。熱帯にすむものは留鳥だが、南北の寒冷地に繁殖するものは渡り鳥である(→ 動物の移動)。
繁殖期には縄張りをもち、地表か浅いくぼみに巣をつくり、小石や貝殻、草などをしくこともある。北方の種は、1回にふつう4個の卵をうむが、熱帯の種ではそれよりも少ない。雌雄で抱卵し、育雛(いくすう)する。雛(ひな)は早成性である。
チドリ属の鳥が約30種ともっとも多く、ほとんどの種が胸の上部に黒い首輪をもつ。
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