項目構成
小型のアンテロープ類16種の総称。体毛は、こげ茶から灰色、白までさまざまで、顔の側面に白または赤茶のすじがある。膝(ひざ)にふさ毛が生えていることが多い。角は、ふつう雌雄どちらにもある。ハープ形やS字形に湾曲しており、通常は、根元から先端まで、しだいに細くなる筒をつみかさねたようになっている。ただしコウジョウセンガゼルだけは性的二型で、メスには角がない。ガゼル類は優美な姿とおとなしい性質を特徴とする。かつては多数の群れがアフリカやアジアの砂漠地帯やひらけた草地に広く生息した。しかし、現在では生息環境の変化により多くの種が絶滅の危機にある。しかし、トムソンガゼルだけはタンザニアとケニアのサバナに比較的大きな群れがのこっている。
よく知られているのはスーダンに生息するダマガゼルで、フランスの博物学者ビュフォンがはじめて記載した。もっとも大型の種で、肩高0.9~1.2mになる。ガゼルとしては長い首と足をもち、首や背は赤茶色だが、腹部などは白い。比較的短めの角は根元からするどく後ろにまがる。以前は北アフリカに広く分布していたが、現在では数が激減しており、きわめて深刻な状態にある。
グラントガゼルの体毛は淡黄褐色で、体の模様がめだつ。腹部と尻だけが純白、角から鼻にかけて、白い縞(しま)の入った赤茶の帯がはしっている。角は、まず前方にふくらんでから後方に曲線をえがき、オスでは50~80cm、メスでも30~45cmになる。
アフリカ北部で一般的なガゼル類はドルカスガゼルである。アフリカ北部のほぼ全域とアラビア半島のかなりの部分に生息している。半分は砂漠のようになった平原にすむが、数は少なく絶滅の危険性がある。
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