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  • 腔腸動物 - Wikipedia

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腔腸動物

腔腸動物 こうちょうどうぶつ Coelenterates
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

サンゴヒドラクラゲイソギンチャクなどをふくむ刺胞動物門を構成する動物群をさす言葉。広義には、体に刺胞をもつ刺胞動物のほかに、体に櫛板(しつばん)と膠胞(こうほう)をもつ有櫛動物をふくめることもあるが、一般には刺胞動物のみをさす。

多細胞動物、すなわち後生動物亜界のなかで、海綿動物より上位に分類される。その数は9000種をこえ、世界じゅうの海に分布している。淡水産の種も、わずかに生息する。

II

ポリプ型とクラゲ型

ポリプ型とクラゲ型の2型があり、ポリプ型は造礁サンゴなどのように外見が植物に似た群体をなし、海底の岩などに固着している。一方、クラゲ型は一部の例外をのぞいて自由遊泳する。ライフサイクル(生活環)のなかで交互にこの2型を変化させていくことが多い。これは真正世代交代とよばれる。刺胞動物門の主要な3綱にポリプ型が優勢なヒドロ虫綱、ポリプ型だけの花虫綱、クラゲ型が優勢な鉢虫綱がある。サンゴクラゲ

III

体の構造

ポリプ型は円筒形の生物で、その一端に触手がとりまく口がある。クラゲ型は傘のような体から触手がぶらさがっており、体の中心に口がある。腔腸動物の体は、基本的に放射相称型で、垂直に4つないし6つの均等な構造にわけることができる。組織は細胞で構成され、一部の細胞は器官を構成している。外側の細胞層(外胚葉)と内側の細胞層(内胚葉)の間には、細胞の少ないゲル状の中膠(ちゅうこう)とよばれる組織がある。

肛門がなく、独立した循環器系消化器系もない。口の開口部は胃腔または胃水管系につながっている。また、筋原線維と単純な感覚器からなる神経組織網ももっている。感覚器は、刺胞(しほう)とよばれる細胞に付着している。刺胞は腔腸動物特有の武器ともいうべきものである。

IV

生態

触手がとらえた獲物は、刺胞から発射される毒で殺され、胃腔の内側の細胞が分泌する液で消化される。肛門がないため、消化時に生じた老廃物は口からはきだされる。腔腸動物は代謝に必要な酸素を水中から吸収する。移動するときは、筋原繊維を収縮させてうごく。熱や光、また物理的、化学的、重力的刺激に反応する感覚器をそなえている。生殖は、分裂有性生殖でおこなう。

分類:刺胞動物門。

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