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項目構成
フランボワイヤン様式の建築は、1380年代からフランス宮廷建築家ギー・ド・ダンマルタンによってはじめられた。建築活動の大きなうねりは、1453年の百年戦争終結とともにおこり、フランス全体の教会が新様式でたてなおされた。フランボワイヤン建築の最後の盛りは、1400年代末~1530年代にシャンビージュ父子の作品にあらわれた。この様式はヨーロッパ全域に広がり、スペインではとくに複雑な建築を生んだ。ポルトガルでは、1495~1521年のマヌエル1世の治世においてマヌエル様式とよばれるこの国独特の異国風の様式にかわった。
イギリスでは、フランボワイヤン様式をしりぞけて、垂直様式という独自の後期ゴシック建築が生みだされた。壁や窓に、垂直のはざま飾りをもった長方形のモティーフを反復してつかって、教会内部に際だった統一感をもたらした。代表作はケンブリッジのキングズ・カレッジ・チャペル(1443年着工)で、扇状のファン・ボールトの使用などによってすばらしい一体感を獲得している。
後期ゴシックの重要な世俗建築はたくさんある。ベルギーでは、一連の鍾楼(しょうろう)付きの大きな市民ホールが、イーペルの大市場建築(1380年完成。1915年破壊)をもってはじまり、ルーバンの市庁舎(1448~63)などにうけつがれた。12~13世紀の英仏の城館は、教会建築から影響されることはほとんどなかった。しかし、14世紀の終わりになると、要塞はしだいに優美な城館や宮殿にとってかわられた。 1400年代末~1520年代のフランスでは、ロワール川のアンボワーズ(1483~1501)やブロワ(1498~1515)からブルターニュのジョスラン(16世紀初め)にいたるまで、フランボワイヤン様式の城館が各地にたてられた。建築外観の際だつ特徴は、大きくなった屋根窓である。1508年にルーアンの裁判所の正面扉口につけくわえられた屋根窓のように、両側に小さな飛控えをそなえている。地方独特の世俗建築の様式も盛んに生まれた。イタリアには総督宮殿(1345年?着工)やカ・ドーロ(1430?)などのベネツィア・ゴシック様式があり、イギリスにはハンプトン・コート(1515~36)などのチューダー・ゴシック様式がある。このころのヨーロッパ大陸では、知的に計算されたルネサンスの建築原理が後期ゴシックの華麗な成長にだいぶ前からとってかわっていた。
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