小火器
小火器 しょうかき Small Arms
百科事典項目
項目構成
ひとりで運び操作する火器。ふつう小銃、拳銃、散弾銃、短機関銃および機関銃、バズーカ砲などがふくまれるが、小火器と火砲(銃と砲)はいずれも火器で、これを区別する厳密な規定はない。小火器の基準は陸海軍によりことなり、時代とともに定義が変化している。
史上初の小火器は大砲をそのまま縮小したようなもので、ハンドカノンとよばれた。
1325年ころまでの火縄銃は、ファイアロックとよばれた。鉄製の単純な構造の銃身に木製の柄をつけ、射手がかかえこんで発射した。銃身の火口はわずかにひらき、そこから奥の薬室に球形の弾丸と黒色火薬をつめた。熱したワイヤーを火口にさしこみ、火薬に点火してその燃焼ガスの圧力で弾丸を発射する。改良型は火口の入口に火皿をとりつけて、少量の点火薬をのせ、火縄で点火して筒の中の火薬に着火させた。火縄は、荒縄やぼろきれなどに硝酸液をしみこませて乾燥させたものだが、点火薬は外気にさらされると湿気をおび、着火しないことが多かった。
15世紀半ばにマッチロックという改良型火縄銃が実用化した。マッチロックの発射の仕組みは、ファイアロックとかわらないが、火縄を火皿に近づけるS字形の火ばさみが追加された。引き金をひくと火ばさみが前にたおれ、その先にとりつけた火縄が点火薬に点火する。指1本で点火できるので、両手で銃をかまえて照準することができ、命中精度がよくなった。さらに銃をもちやすく安定をよくするために、銃身の後ろに肩にあてる銃床を、銃身の下に左手をそえる木被をとりつけた。
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