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イギリスで1640~60年におきた革命。イギリス革命、清教徒革命ともいう。国王チャールズ1世による長期議会の召集にはじまり、2度の内乱、国王に対する裁判と処刑、クロムウェルの共和政をへて、チャールズ2世を国王にむかえての王政復古により幕をとじた。
革命の遠因はイギリスが17世紀初めごろからかかえていた社会・経済・国制・宗教などさまざまな問題にもとめられるが、なかでも、王権と議会の対立、国教会とピューリタンをめぐる問題が大きかった。直接の原因は、1637年にチャールズ1世がスコットランドに国教会の祈祷書を強制しようとしたことにあった。これに対しスコットランドの長老派が反乱をおこし、40年にはスコットランド軍がイングランド北部を占領するにいたった。 チャールズは、スコットランド軍とたたかう費用を調達するため、1640年春に議会を召集したものの、議会が要求を拒否したためすぐに解散した(短期議会)。11月3日、あらためて議会を召集したが、このいわゆる長期議会は、スコットランドへの賠償金支払いをみとめるかわりに改革を実施するよう要求し、国王の側近だったストラフォード伯とカンタベリー大主教を逮捕(いずれものちに処刑)するとともに、国王の大権を制限した。しかし、議会はその後、国教会主教廃止法案、アイルランドのカトリック教徒反乱に対する対応、国王の大臣任命権の制限をめざす「大抗議文」などをめぐって分裂し、穏健な改革派は国王支持にまわった。42年、国王と議会急進派の対立はついに内乱へと発展した。
1642年8月、国王は兵をあつめ、10月23日にエッジヒルで最初の戦闘がおこなわれた。概して国王軍は北西部を支配し、議会軍はロンドンをふくむ南東部を支配した。43年、議会はスコットランド軍の支援をとりつけ、いっぽうで議会の主要メンバーで軍事の天才クロムウェルが鉄騎隊の名でしられる騎兵隊を組織して勝利を重ねた。44年7月、議会軍はマーストン・ムーアの決戦に勝利し、翌年6月には、クロムウェルがニュー・モデル軍をひきいてネーズビーの戦で国王軍に壊滅的な打撃をあたえた。46年5月、国王がスコットランド軍に降伏して第1次内乱は終結し、翌年6月、国王は議会にひきわたされた。 議会は国王に復位の条件として改革を約束させようとしたが、国王は頑強に拒否し、その間に議会派内部に以前からあった長老派と独立派の対立がさらに深まった。スコットランド軍がさり、急進的な独立派が支配する軍隊は国王の身柄を確保した。しかし、その後の対応をめぐって議論がつづく間に国王は逃亡し、長老派をイングランドとスコットランドの公式宗教にすることを約束してスコットランドと同盟をむすんだ。1648年、軍と議会対スコットランド軍と国王軍の第2次内乱がはじまった。スコットランド軍はイングランドに侵入したが、同年8月17~19日のプレストンの戦でクロムウェルにやぶれ、他の国王派の勢力もまもなく鎮圧された。
独立派でしめられた軍幹部は議会から長老派議員を追放し、残りの議員でいわゆる残部議会を成立させた。残部議会は国王を裁判にかける特別法廷を設置し、国王は有罪を宣告され、1649年1月30日、処刑された。残部議会はその後、君主政と貴族院を廃止する一方で、より急進的な改革をもとめる水平派も弾圧し、共和政への移行を宣言した。 共和政政府の最初の仕事は1641年にはじまったアイルランドの反乱を鎮圧することだった。クロムウェルと彼の軍隊は鎮圧に成功したが、ドロイーダやウェクスフォードでは抵抗した住民を虐殺するという蛮行もはたらいた。いっぽう、スコットランドは、国王の処刑を非難し、彼の息子チャールズ2世を後継者に指名していたが、クロムウェルはダンバーの戦(1650)とウースターの戦(1651)でスコットランド軍をくだし、アイルランドもスコットランドも共和国にくみいれられた。 しかし、安定した政府をつくる仕事がまだのこっていた。実際の権力はクロムウェルと軍の手中にあり、1653年、クロムウェルは軍と対立するようになった残部議会を解散し、その後、指名議会が召集されたが数カ月後にはこれも解散させられた。53年12月、クロムウェルは軍幹部が作成した成文憲法「統治章典」をうけいれて終身の護国卿に就任し、以後数年間は、彼の意志とニュー・モデル軍の力によって表面上の安定が保たれた。 1658年9月にクロムウェルが死に、息子のリチャードが後任の護国卿になると、各方面に動揺があらわれ、リチャードはまもなく辞任した。混乱状態の中でスコットランド駐留軍司令官のモンク将軍がロンドンに進軍して長期議会をいったん復活させたうえで、新たな仮議会をひらき、60年5月にチャールズ2世を国王にむかえて王政に復帰した。
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