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項目構成
大陸部の一部と大部分の北極海諸島は寒帯に、それ以外の地域はおおむね亜寒帯に属する。極寒の北極圏から南部の温帯地域まで、気候は地域差が大きい。大西洋沿岸諸州(ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、プリンスエドワードアイランド州)では、海洋の影響で冬の寒さと夏の暑さがやわらげられるとともに、霧と降水が多い。西海岸沿いでは、暖流としめった海風の影響により、1年を通じて温暖湿潤で、降水量が多い。 コルディエラ地域では、ロッキー山脈やセルカーク山脈など標高の高い山地の西斜面は雨と雪が多いが、東斜面と中央高原は極端に乾燥している。コルディエラ地域特有の気象現象は、チヌークとよばれる暖かい乾燥した西風で、ロッキー山脈の麓(ふもと)と周辺平原部のきびしい冬をやわらげ、しばしば気温の日較差が大きくなる。
北部はツンドラ地帯が広がり、樹木はみられない。大西洋沿岸諸州は、かなりの部分が針葉樹と広葉樹の混合林におおわれている。大平原諸州(アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州)では、アメリカとの国境から北にむかいサスカチュワン川流域にいたるまで、ほとんど樹木はみられず草原地域となる。サスカチュワン川の北側には、ハドソン湾からグレートスレーブ湖やロッキー山脈にかけて、トウヒ、カラマツ、ポプラなどがまばらに生えているが、大きい樹木はそだたない。 ロッキー山脈の乾燥した東斜面や谷ではマツ類が多く、西にむかい降水量がふえるにつれて森林の密度は高くなり、樹木も大きくなる。とくに太平洋沿岸に近い海岸山脈の西斜面は常緑樹のうっそうとした森林でおおわれており、おもな樹種はトウヒ、アメリカツガ、ダグラスファー、バルサムモミ、バンクスマツ、スギなどである。
カナダの動物相は北ヨーロッパやアジアと類似している。哺乳類は193種(2000年)が現存する。肉食動物としてはオコジョ、クロテン、クズリ、ミンクなどのイタチ類のほか、アメリカグマ、グリズリー(→ ヒグマ)、オオヤマネコ、オオカミ、コヨーテ、キツネ、スカンクなどがいる。ホッキョクグマ(シロクマ)は北極圏全域に生息しており、ピューマ(アメリカライオン)はブリティッシュコロンビア州でみられる。そのほか、ビーバーをはじめ、カナダヤマアラシ、マスクラット、ノウサギなど、小型のげっ歯類が多い。 バージニアシカには、カナダ南部の固有種が数種ある。オグロジカとエダツノレイヨウが、ブリティッシュコロンビア州や平原地域にすむ。ウッドランド・カリブー(カナダトナカイ)とアメリカヘラジカは数も多く、広く分布しているが、バーレン・グラウンド・カリブー(ホッキョクトナカイ)の生息域は北部にかぎられる(→ カリブー)。北部にはジャコウウシも生息する。ヘラジカとバイソンは西部でみられる。ブリティッシュコロンビア州の山地にはオオヒツジ、ロッキー山脈にはシロイワヤギが多い。鳥類は豊富で多様であり現存するのは426種。魚類は内陸水域だけでも177種いる。爬虫類と昆虫は、最南部をのぞいてほとんどいない。
1990年の人口は2779万600人、2008年推計の人口は3367万9263人で、人口密度は3.7人/km²である。全人口の81%(2005年推計)が都市居住者で、人口の約4分の3がアメリカとの国境沿いの狭い地域にすんでいる。 人口の約6割がケベック州とオンタリオ州に集中しており、ユーコン準州、ノースウェスト準州、ヌナバット準州の居住者はきわめて少ない。
人種および民族の構成は多様である。人口の約35%がイギリス系で、フランス系は約25%である。フランス系住民はケベック州にもっとも多くすみ、州人口の約4分の3を占める。ほかにオンタリオ州、ニューブランズウィック州にもすむが、その他の州にはわずかしかいない。フランス系住民は言語と文化、伝統を維持し、連邦政府も2言語、2文化政策をとっており、公用語も英語およびフランス語である。 1970年代から80年代にアジア系住民が増加し、とくに90年代に入ると97年の香港返還(→ 香港返還協定)を前にして多数の移民が香港からきた。現在では全人口の約1割に達している。アジアからの移民の3分の2以上がオンタリオ州とブリティッシュコロンビア州にすむ。そのほかにドイツ系、イタリア系、ウクライナ系、オランダ系、スカンディナビア系、ポーランド系、ハンガリー系、ギリシャ系、アメリカ先住民などさまざまな民族起源の人々がいる。黒人は人口の2%以下である。 アメリカ先住民は、混血をふくめて全人口の約3%を占めており、600近くのグループにわけることができる。言語的にみると、アルゴンキン系に属する人々が多い。そのほかイロコイ系、セーリッシュ系、アサバスカン系とイヌイットなどがいる。
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