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項目構成
オンタリオ州では、港湾・工業都市トロント、首都であり商工業都市のオタワ、トロント南部のベッドタウンで急速に工業化がすすむミシソーガ、海運と工業の中心ハミルトン、鉄道と工業の中心ロンドン、工業と商業の盛んなセントキャサリンズ、工業都市キッチナー。ケベック州では、港湾・商業都市モントリオール、海運と工業と観光のケベック。 ブリティッシュコロンビア州では、鉄道と海運の中心で林産物工業が盛んなバンクーバー、アルバータ州では、農業と石油の中心エドモントン、交通と鉱業、農産物流通の中心カルガリー。あとはマニトバ州の小麦市場と鉄道交通の核ウィニペグ、ノバスコシア州の港湾・工業都市ハリファックスである。
カトリック教徒がもっとも多く、国民の半数近くを占め、そのまた半数近くがケベック州にすむ。次に多いのがカナダ合同教会(メソディスト、長老派、会衆派の連合)の信徒で、英国国教会、バプティスト、ルター派教会がそれにつづく。少数派として、東方正教会や、イスラム教、ユダヤ教の信徒がいる。近年は移民の流入とともに仏教、ヒンドゥー教、シク教などの信徒がふえており、国民の1割以上が特定の宗教を信仰していない。
教育行政は州政府の管轄下にあり、連邦政府の関与は先住民の教育などに限定されている。歴史的にはイギリス・アメリカ系とフランス系の流れがあり、英語とフランス語の2言語教育がおこなわれている。とくにケベック州はフランス語系の教育が主となっている。公立学校で宗派別の宗教教育をおこなう分離学校をもうけている州もある。 最初の学校は、17世紀初めにフランスのカトリック教会によって設立された。高等教育はケベックでイエズス会のカレッジが設立された1635年にはじまる。公立学校と分離学校、私立学校からなる教育制度ができるのは、フランス領からイギリス領にかわった1763年以降である。19世紀前半には1821年のマッギル大学にはじまり、27年のトロント大学、48年のオタワ大学と、大規模な大学の創立がつづいた。1945年の第2次世界大戦終了後には高等教育の拡充がすすめられ、新しい教育機関が設立される一方、古い大学の拡大、充実がはかられた。 大学には連邦政府と州政府による財政補助があり、学生の負担は小さい。高等教育機関としては、大学以外にコミュニティ・カレッジが近年急速に増加している。義務教育期間は州によってことなるが、6~16歳(2002-2003年)までで、中等教育まで教育費は無償である。 カナダには約90の総合大学と単科大学がある。おもな大学には、アルバータ州のアルバータ大学(1906年創立)とカルガリー大学(1945年)、ブリティッシュコロンビア州のブリティッシュコロンビア大学(1908年)とサイモン・フレーザー大学(1963年)、マニトバ州のマニトバ大学(1877年)、ニューブランズウィック州のモンクトン大学(1864年)とニューブランズウィック大学(1785年)がある。 さらに、オンタリオ州のヨーク大学(1959年)、ケベック州のモンレアル大学(モントリオール大学。1878年)、ケベック大学(1968年)などもよく知られている。
カナダには2100以上の博物館、美術館、公文書館、史跡などがある。首都圏には重要なものが多く、ケベック州のカディノー(旧ハル)にはカナダの多様な文化と歴史遺産を展示するカナダ文明博物館、オタワには国立自然博物館(旧、国立自然科学博物館)、国立科学技術博物館、カナダ国立美術館がある。トロントのロイヤル・オンタリオ博物館には芸術、生物・地球科学、カナダ研究に関する展示がみられる。 オンタリオ州モリスバーグには18~19世紀の開拓時代の村を復元したアッパー・カナダ・ビレッジがあり、村の中には農業博物館やセントローレンス川博物館もある。専門的な博物館としてはサスカチュワン州リジャイナのカナダ騎馬警察博物館があげられる。ビクトリアのロイヤル・ブリティッシュコロンビア博物館は、先住民の日用品やビクトリアの開拓史などの展示で知られる。オタワの国立図書館は、カナダ全体の文献目録を作成し、国内300以上の図書館の蔵書目録を管理する。同じくオタワにあるカナダ科学技術情報協会は、科学技術データに関する中心的機能をはたしている。 芸術活動は政府や民間の財政的援助をうけている。1969年に設立されたオタワの国立芸術センターには、交響楽団、フランス語と英語で演じる劇団がある。主要都市には劇場があり、芸術団体の活動の場となっている。オペラ劇団は、トロントのカナダ・オペラをはじめモントリオール、バンクーバー、ビクトリア、カルガリー、エドモントン、ウィニペグ、サスカトゥーンの各都市にある。舞踊団では、カナダ国立バレエ、ロイヤル・ウィニペグ・バレエ、カナダ・グランド・バレエなどが知られる。オーケストラでは、モントリオール、トロント、バンクーバーの各交響楽団が有名である。 各地の伝統行事も保存されており、有名なものとしては、ケープブルトン島のハイランド・ゲーム、フランス系カナダ人の文化をいわうカントンのシュアーブルック・フェスティバル、マニトバ州ドーフィンのウクライナ・フェスティバル、ユーコン準州ドーソンのディスカバリー・デー(1896年の金の発見を記念する)などがおこなわれている。
20世紀初めまでカナダ経済の主体は農業であったが、現在では世界有数の先進工業国になっている。工業は、自動車産業や機械産業が成長し、近年はIT(情報技術)産業が発展してきている。農業、鉱業、林業、漁業などの1次産品の加工業も柱のひとつで、観光産業も盛んである。2006年のGDP(国内総生産)の成長率は2.8%で、GDPは1兆2716億米ドル(2006年)。
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