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項目構成
カナダは世界屈指の食料輸出国である。2006年の農場数は約23万、平均規模は295ha(2006年)。農業生産高に占める農作物と畜産物の割合はほぼひとしい。アルバータ、マニトバ、サスカチュワンの平原州は世界有数のコムギ生産地帯となっており、生産量は2728万t(2006年)。平原州はコムギ以外の穀物類や油料種子類の国内生産高でもそのほとんどを占めている。コムギ以外の主要作物はオオムギ、ナタネ、野菜、トウモロコシ、ジャガイモ、果実、ダイズ、エンバク、干し草などがある。 牧場は西部に多いが、肉牛の肥育はアルバータ州とサスカチュワン州に集中している。オンタリオ州とケベック州は酪農が盛んで、鶏肉や鶏卵の生産も多い。ケベック州ではメープルシロップの大半を生産している。リンゴなどの果実栽培はオンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州、ケベック州が盛ん。野菜生産はオンタリオ州が中心で、ついでケベック州とブリティッシュコロンビア州が多い。
林業は重要な収入源であり、建築資材、紙・パルプなどの林産物が輸出総額の9%ほどを占める。森林面積は310万km²で、国土の31.1%(2005年推計)にあたる。樹種は約150種におよび、その約80%がトウヒ、ダグラスファー、アメリカツガ、ヒマラヤスギ、マツ、バルサムモミなどの針葉樹である。製材業はブリティッシュコロンビア州に集中しており、パルプ、製紙工業の中心はケベック州とオンタリオ州である。新聞用紙の大部分はアメリカに輸出される。 カナダは、大西洋岸北西域と太平洋岸北東域、さらに世界最大の内陸水域と、豊かな漁場にめぐまれている。漁獲量は126万t(2005年推計)。年間漁獲量の大半が輸出されている。その半分以上がアメリカに、ついで日本とEU(ヨーロッパ連合)に輸出されている。おもに、ニシン、タラ、ホタテガイ、サケ、カレイ、ロブスター、カニが水揚げされる。
毛皮獣の捕獲は、開拓初期のカナダ経済に重要な役割をはたしたが、現在でもつづけられている。狩猟および飼育による毛皮の生産額は、1960~61年の2650万米ドルから86~87年には1億1080万米ドルに増加した。しかし、80年代後半からは激減している。2000年に生産された毛皮は197万枚で、毛皮農場ではおもにミンクが飼育されている。農場はオンタリオ州、ノバスコシア州、ケベック州、ブリティッシュコロンビア州に多く、狩猟は北部でおこなわれている。→ 毛皮産業
鉱業は重要な産業で、第2次世界大戦以降、鉱物資源の開発は急速にすすめられ、国内各所で多様な鉱物が開発、採掘されている。現在では世界有数の鉱産物輸出国として、おもにアメリカ、EU(ヨーロッパ連合)、日本を中心に輸出している。 おもな鉱産物は、石油、天然ガス、銅、ウラン、金、亜鉛、ニッケル、石炭、鉄鉱石であり、これらの合計は鉱産物生産額の5分の4にあたる。州別の生産額ではアルバータ州が最大で、オンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州、サスカチュワン州、ケベック州、マニトバ州がそれにつづく。カリ、コバルト、ダイヤモンド、プラチナ、銀、アスベスト、石膏(せっこう)、鉛、モリブデン、硫黄(いおう)、チタンなどの産出量でも世界上位にある。
工業はカナダ経済の中心である。労働人口の22%(2005年)が従事し、GDP(国内総生産)の31.4%(2002年)を占める。1945年から急成長をとげ、現在ではおもに、自動車や輸送機械、食品加工、紙および紙製品、化学、金属、石炭や石油精製、電気電子機器、金属加工、木材加工、印刷などがおこなわれている。工業はオンタリオ州とケベック州に集中しており、オンタリオ州は工業総生産の半分以上を、ケベック州はほぼ4分の1を占めている。おもな工業都市は、トロント、モントリオール、ハミルトン、バンクーバー、ウィンザー、ミシソーガ、ウィニペグ、キッチナーである。
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