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アフリカにのみ生息する、偶蹄類に属する2種の哺乳類。
陸生哺乳類ではゾウにつぐ大きさの、いわゆるカバと、ずっと小さいコビトカバがいる。英語でもriver horse(河のウマ)とよばれるが、ずんぐりした体と短い脚、短い尾をもち、むしろウマよりも豚に似ている。大きな頭に、小さな目と耳がついている。周囲にかたい毛がまばらに生えている鼻孔には、水中でぴったりとじる特殊なふたがついている。目と耳は頭頂近くについている。 口は巨大で、長くて先のとがった門歯と犬歯が生えている。成熟したカバの下顎(したあご)の犬歯は牙状にのびて長さ70cm、重さおよそ3kgにもなり、象牙と同じように珍重される。厚さ約5cmの脂肪層がついた皮は、アフリカーンス語でシャムボックとよばれる皮の鞭(むち)になる。足には、それぞれ4本の蹄(ひづめ)がある。肉は食用になり、皮でスープもとる。 かつてはサハラ砂漠の南やナイル川沿いにひろく分布していたが、人間の進出によって生息域は縮小の一途をたどり、今では北緯17度以南にしか生息していない。体色は茶や灰色で、体長は3~5m、体重は1~4.5tにもなる。脚が短いために肩高は1.5~1.65mにしかならない。
カバは半水生の動物で、日中のほとんどを水中ですごし、目と耳と鼻孔だけを川面からだしている。25分間も水中にもぐることができる。日中は水生植物を食べ、餌(えさ)をもとめて30km以上およぐこともめずらしくない。夜になると、陸にあがって陸上の植物を食べる。ときには、サトウキビやトウモロコシを食べるために農園にはいることもあるが、食いあらされ被害より、作物をふみつぶされる被害のほうが大きい。標高1500m以上の高地をながれる氷がはるほどの川の中で姿をみることもある。 ふつう10~15頭の群れをつくって移動するが、150頭もの群れになることもある。1回に1子をうみ、子が攻撃をうけると、メスはくるったように戦いをいどむ。今でもカバ狩りが盛んにおこなわれ、昔ながらの方法で、銛(もり)をうちこんだり、落とし穴をほったりしてしとめる。
コビトカバは体長1.5~1.75m、肩高0.75~1m、体重160~270kgである。アフリカ西部にのみ生息し、とくにリベリアに多い。頭から背中にかけては、緑がかった光沢のある黒、腹部は黄色みをおびた緑である。カバにくらべて水にいる時間は短く、すずしい森の中や湿地帯にすむ。ほとんどつがいか近親の3頭で行動し、群れをつくることはまれである。 ヨーロッパやインドの、鮮新世から第四紀にかけての地層では、カバの化石がたくさん発見されている。イングランドで発見された化石は、現生のカバと同種と考えられている。→ 新生代 分類:哺乳綱ウシ目(偶蹄目)カバ科。カバの学名はHippopotamus amphibius。コビトカバの学名はChoeropsis liberiensis。
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