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紅藻植物、紅藻類ともいわれる。藍色植物と同様、赤色のフィコエリトリンと青色のフィコシアニンというフィコビリン色素をもつ真核の藻類。3000以上の種をふくむ。ほとんどの種は海産であるが、少数の淡水に生息する種もある。
単細胞の属もいくつか知られているが、ほとんどは多細胞で、小型または中型の海藻である。形状はさまざまで、板状、サンゴ状、外皮状、皮革状、羽毛状のものが知られている。サンゴ状の種は生長にともない石灰を蓄積し、石の上をうすく桃色におおったり、本物のサンゴに似た扇のような形に成長する。石灰藻とよばれるこうした紅色植物の化石は、5億年前の岩石から発見されている。
紅色植物は、ライフサイクル(生活環)の中で鞭毛のある細胞を形成しないという点で、藻類の中でも特殊である。断片形成や胞子形成といった無性生殖をおこなう種もあるが、ほとんどは有性生殖をおこない、多くは世代交代をともなう複雑なライフサイクルをもつ。 配偶体に雄性の造精器、雌性の造果器(卵細胞のことを紅色植物ではとくにこの名前でよぶ)などが形成され、精子が水の流れにのって造果器から長くつきだした受精毛にはこばれ、受精がおこなわれる。その結果生まれた2nの接合子(→ 核相)は、原始紅藻といわれる仲間ではすぐに分裂して胞子を生じるが、真正紅藻といわれる多くの種では、配偶体の中で糸状体に発達する。この果胞子世代とよばれる2nの糸状体から胞子(果胞子)がつくられ、独立して生育する胞子体に成長する。胞子体は減数分裂をおこなって胞子をつくり、この胞子からふたたび配偶体が生まれる。この生活環は3世代交代とよばれ、紅色植物に特有のものである。
紅色植物には一般に利用されているものも多い。おもにテングサ類やオゴノリ類からとれる寒天は、細菌や菌類の培地としてばかりでなく、食品や薬品としてもつかわれている。トチャカからとれるカラギーナンは、ゼラチンの代用品となる。アマノリ属のアサクサノリやスサビノリは、日本人の食卓に欠かせない海苔の原料となる。 分類:紅色植物門。
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