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項目構成
海流は、地球の自転、海水表面での風の摩擦、水温や塩分の差による海水濃度の違いから生まれる。気候は海流と風の影響を大きくうけるため、長期の天気予報や船舶の航行の参考資料にするためにも、海流の研究はかかせない。 北太平洋の表層では2つの環流、つまり循環する流れがある。もっとも北にあるのは反時計回りの亜北極環流で、これには西へながれるアラスカ海流と東へながれるアリューシャン海流がふくまれる。北太平洋の流れは北太平洋環流に支配され、これは時計回りに循環する。これには東へながれる北太平洋海流、南東へのカリフォルニア海流、日本沿岸を北上する黒潮(日本海流)がふくまれる。カリフォルニア海流は寒流で、幅が広く流速がおそい。黒潮は暖流で、幅が狭く、流速がはやい。この点ではメキシコ湾流に似ている。 赤道近くの北緯5度には東にながれる赤道反流があり、南北太平洋の海流を二分し、多量の水を北赤道海流にはこんでいる。南太平洋は反時計回りの南太平洋環流に支配され、これには東と南にながれる暖流の南赤道海流、西へながれる南太平洋海流、南アメリカ大陸にそって北へながれるメントル海流がある。もっとも南をながれる南極環流(西風流)は、地球を一周しながら、太平洋、大西洋、インド洋の海水を混流する。この海流から、幅が広い寒流のペルー海流(フンボルト海流ともいう)が流出し、南アメリカ沿岸を北流して南赤道海流に合流する。
太平洋上をふく風で重要なものに、2つの偏西風がある。これは、北半球と南半球のそれぞれ緯度30~60度の間を西から東にふく。偏西風は季節によって、あるいは北半球か南半球かによって、強さや性格に違いがでる。北太平洋中央部の突発的にふきあれるはげしい偏西風が、地球全体の気象に強い影響をあたえているとの見方があり、研究がすすめられている。これらの偏西風帯の間には、より安定した貿易風帯があり、北半球では北東から、南半球では南東から、それぞれ赤道にむかってふく。 強い熱帯低気圧(→ 低気圧)は、西太平洋では台風、南太平洋と東太平洋ではハリケーンとよばれ、夏の終わりや秋の初めにかけて貿易風地帯で発生する。赤道には赤道無風帯があり微風がふいているが、季節によっては暴風になる。高緯度地方では、風が気候や海流に直接影響をあたえることはない。
植物と動物の大半は周辺部に集中する。南極環流の深海域からながれだした栄養分の豊富な海水が、チリやペルー沿岸のペルー海流の表面付近でふきだしているため、この海域にはカタクチイワシの大群が生息し、世界の重要な食料資源になっている。北太平洋西部でも、日本海、オホーツク海が世界的な漁場である。サンゴ礁は海洋生物の宝庫で、世界最大のグレートバリアリーフはオーストラリア北東岸に約2000kmにわたって広がる。マグロも重要な資源で、各国の漁船団が太平洋を広い海域にわたって回遊するマグロの魚群をおっている。 鉱物資源も豊富で、カリフォルニア、アラスカ、中国、インドネシア沿岸の大陸棚には大量の石油が埋蔵されていることが判明し、開発がはじまった。一部の海域では、海底がマンガン団塊といわれる鉄とマンガン酸化物(→ 酸化物)からなるジャガイモ大の塊でおおわれており、これは銅・コバルト・ニッケルなどの金属資源として重要である。こうした鉱床採掘の可能性を調査する計画が進行中である。→ 深海探査
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