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項目構成
1969年11月14日に打ち上げられたアポロ12号では、月着陸船イントレピッド号で「嵐の大洋」に着陸したが、この場所は67年に無人探査機サーベイヤー3号の着陸地点からわずか180mしかはなれていなかった。そこで、地球に帰還するときサーベイヤー3号からTVカメラと宇宙線感知板を回収した。チャールズ・コンラッド船長と月着陸船操縦士のアラン・ビーンの2人は、31時間31分の間月面にとどまり、3時間53分と3時間49分の2回の船外活動をおこない、34.3kgの月面物質を採集した。また、月面にALSEP(無人観測ステーション)を設置した。12号では地球に帰還する前に、切りはなした月着陸船を月面に衝突させ、はじめて人工地震(月震)を発生させる実験をおこなっている。 1970年4月11日に打ち上げられたアポロ13号は、「嵐の大洋」フラ・マウロ高地に着陸する予定だったが、月にむかう途中で機械船の酸素タンク爆発事故が発生し計画を断念した。生還があやぶまれたが、月をまわることで月の引力を利用して地球へとむかい、17日に無事に帰還した。なお、この事件は映画にもなっている。 1971年1月31日に打ち上げられたアポロ14号では、月着陸船アンタレス号で「嵐の大洋」フラ・マウロ高地に着陸した。アラン・シェパード船長と月着陸船操縦士のエドガー・ミッチェルは33時間31分の間月面にとどまった。このシェパード船長は、アメリカ人として初の宇宙飛行をおこなった人物である(→ マーキュリー計画)。2人は2度の船外活動で合計3kmを歩き、43kgの岩石を採集した。またALSEP(無人観測ステーション)を設置し、クレーターの麓(ふもと)で火薬を爆発させて人工地震(月震)を発生させる実験をおこなった。またサターンVロケットの第3段を月面に衝突させて人工地震を発生させる実験もおこなったが、翌年その近くに直径3mほどの隕石が落下したとき、地震計により衝突実験の100倍をこえる振動を計測することができた。 1971年7月26日に打ち上げられたアポロ15号では、月着陸船ファルコン号で「雨の海」のアペニン山脈とハドリー渓谷の間にある台地に着陸した。デビッド・スコット船長と月着陸船操縦士ジェームズ・アーウィンは66時間55分月面にとどまり、3度の船外活動で18時間37分の月面探査をおこなった。このときはじめて電動の4輪月面移動車が使用され、合計で28.2kmをはしり、山岳地帯の探査で活躍した。ALSEP(無人観測ステーション)などの観測機器を設置して、77kgの岩石をもちかえったが、そのなかには約46億年前の月が誕生したころの地殻を形成していたと思われる斜長石(→ 長石)のサンプルもふくまれていた。 1972年4月16日に打ち上げられたアポロ16号では、月着陸船オライオン号で「神酒の海」デカルト・クレーターの北側にあるケイリー高地に着陸した。ジョン・ヤング船長と月着陸船操縦士チャールズ・デュークは71時間2分月面にとどまった。20時間15分におよぶ3度の船外活動で合計26.6kmの距離を移動し、ALSEP(無人観測ステーション)などの観測機器を設置して、97kgの岩石をもちかえった。 1972年12月7日に打ち上げられたアポロ17号は、アポロ計画最後の宇宙船となった。月着陸船チャレンジャー号で「晴の海」東南にある高地のタウリス・リトロー地域に着陸したユージン・サーナン船長と月着陸船操縦士ハリソン・シュミットは75時間月面にとどまった。シュミットは地質学者で、はじめて月をおとずれた科学者として月面を調査した。約22時間におよぶ3度の船外活動で合計35kmの距離を移動し、計画中で最大の110kgの岩石をもちかえった。
1972年12月19日のアポロ17号の地球帰還をもってアポロ計画は終了し、それ以降、人類は月をおとずれていない。当時アメリカの宇宙計画は、ベトナム戦争と、それにともなう不景気のため、縮小をよぎなくされた。そこで、アポロ計画の打ち上げロケット・サタンーVやアポロ宇宙船の予備部品を転用し、宇宙ステーションを建造することになった。 スカイラブ(Skylab:Sky laboratory(空の実験室)から)と名づけられたこの宇宙ステーションは、サターンVロケットの3段部をステーション本体に改造したものだった。計画は、1973年5月14日の本体(スカイラブ1号)打ち上げからはじまり、さまざまな科学実験が74年2月までおこなわれたが、79年7月に大気圏へ突入、消滅した。→ 宇宙ステーション 1975年7月には、「アポロ-ソユーズ(ドッキング)計画」にもとづきアポロ宇宙船と旧ソ連のソユーズ宇宙船がドッキングに成功し、相互に宇宙飛行士の移乗をおこなっている。 →宇宙探査の「月に立った人類」
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