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エクアドルの人口のおよそ80%は先住民とメスティソである。残りは、ヨーロッパ人(おもにスペイン人)と黒人がほぼ同じ割合を占めている。人口の約62%が都市部でくらしている。また、人口の半数近くがシエラ地域にすみ、その多くが先住民である。また、残りの大半がコスタ地域にすみ、多くはメスティソや黒人たちである。オリエンテ地域やガラパゴス諸島にすむ人々はわずかで、かつて支配層だったスペイン系の人々は代々、キトやクエンカ、グアヤキルにすんでいる。
エクアドルは22の州にわけられ、さらに県、区などにわけられる。首都のキトは、シエラ地域北部にある都市で、人口は139万9378人(2001年)。西部のグアヤキルは首都キトより人口の多い港湾都市で商業の中心地でもある。クエンカは工業、商業が盛ん。そのほかにサントドミンゴデロスコロラドス、マチャラ、マンタなどの都市がある。
エクアドルの公用語は、もっとも多くの人がつかっているスペイン語である。農村部にすむ先住民はインカの言語だったケチュア語(→ ケチュア)を話す。 エクアドルの先住民のほとんどは、スペイン人に征服されるとカトリックに改宗した。1863年にはカトリックが国教となった。しかし89年までに政教分離がすすみ、1904年には教会の国家管理をさだめた法令が出された。教会の財産が没収され、信教の自由が導入された。現在、人口の95%がカトリック教徒である。オリエンテ地域のわずかな先住民が伝統的な宗教を信仰している。
識字率を高めるキャンペーンが1944年からはじまり、2005年までに15歳以上で93.1%が読み書きできるようになった。5~14歳を対象に義務教育を無料で実施しているが、農村部には学校がない所も多い。 エクアドルの高等教育機関としては、キトのエクアドル中央大学(1586年創立)、エクアドル・カトリック大学(1946年)、クエンカのクエンカ大学(1868年)、グアヤキルのグアヤキル大学(1867年)などがある。
エクアドルでは部族ごとにある程度すみわけているので、それぞれが特色ある文化をもっている。インカ帝国に支配された部族の子孫である高地の先住民は、伝統的な民俗音楽を昔のままの横笛やパンパイプで演奏している。オリエンテ地域にはインカとスペインの支配からのがれた人々の子孫が居住し、アマゾン流域の先住民と似かよった風俗、習慣を維持している。コスタ地域にはスペインの植民者とアフリカの黒人奴隷の子孫がすみ、スペインとアフリカの文化が混合した独特の文化を生みだしている。キトやクエンカには、スペイン植民地時代の古い建物や町並みがのこり、キトの旧市街とサンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区が世界文化遺産(→ 世界遺産)に登録されている。 18世紀後半から、キトを中心に出版や文学活動が盛んになり、フアン・モンタルボやホルヘ・イカサらの作家・詩人を輩出した(→ ラテンアメリカ文学)。 キトにはエクアドル中央銀行考古学博物館、自然史博物館、コロニアル・アート美術館、国立美術館など多くの博物館や美術館がある。またグアヤキルに中央銀行考古・人類学博物館、市立博物館が、クエンカの近くにはインカ時代やプレ・インカ時代のコレクションを展示する私立博物館がある。キトの国立図書館は1792年に創設され、エクアドル最古の図書館のひとつである。
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