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項目構成
日本では、台風には発生順の番号がつけられているが、アメリカなど多くの国ではハリケーンにかぎらず、熱帯低気圧には固有名がつけられている。これは、あらかじめ用意されたリストにより命名されており、たとえば、北大西洋や太平洋北東部で発生したハリケーンには、男性と女性の名前が交互に記されたリストが利用されている。ちなみに、1979年以前は女性の名前だけだったが、男女同権に反するということからあらためられた。このリストはAからのアルファベット順となっており、毎年発生した順にAのつく名前からつけられ、6年ごとに同一のリストが利用される。
1943年以来、アメリカ空軍は飛行機でハリケーンの観測をおこなってきた。ハリケーンの内部に突入して、内部の風向風速の分布や気圧の分布を観測するのである。しかし66年以来、静止気象衛星(GMS)によって、ハリケーンの位置や雲の分布が発生から消滅まで追跡できるようになった。北アメリカ大陸に接近したハリケーンの降雨の分布は、気象レーダーによって観測されている。それらのデータは、フロリダにあるアメリカ海洋大気庁(NOAA)の国立ハリケーンセンター(NHC)におくられ、ハリケーンの予報がおこなわれている。これによってハリケーンの被害が軽減されているが、ときどき、おもに沿岸地方で家屋の倒壊など大きな被害が発生することがある。 20世紀最大のハリケーンは1988年9月にメキシコ湾で発生したギルバート(Gilbert)で、ジャマイカとメキシコに大きな被害(死者200人)をもたらした。72年6月に発生したアグネス(Agnes)は、3億ドルの損害と122人の犠牲者を出した。89年に発生したヒューゴ(Hugo)は、4億ドルの損害と50人の犠牲者、92年に発生したアンドリュー(Andrew)は12億ドルの損害と50人の犠牲者を出し、数千人が家をうしなった。 2004年9月に発生したアイバン(Ivan)は、カテゴリー5と最大級のハリケーンで、最大風速は147ノット(約75m/s)をこえ、ウィンドワード諸島を中心に大きな被害(死者124人、被害総額は約180億ドル)をもたらした。また、同じ9月に発生したジーン(Jeanne)は、ハイチで2000人近くの犠牲者を出した。翌05年8月にアメリカ南東部を直撃したカトリーナ(Katrina)も最大風速153ノット(約78m/s)、中心気圧が902ヘクトパスカルというカテゴリー5の超大型ハリケーンで、ルイジアナ州ニューオーリンズでは市街地の大半が水没。アメリカ南東部で1100人をこす犠牲者を出し、数十万人もの人々が長期間にわたり避難生活を強いられた。
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