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アジア南西部、カスピ海の南、ペルシャ湾とオマーン湾の北にある共和国。正式国名はイラン・イスラム共和国。16世紀以来、シャー(国王)の統治する君主国で、1930年代まではペルシャの名で知られていたが、79年にイスラム主義者によって共和国が樹立された。石油産出量で世界の五指に入る。総面積は164万8000km²。人口は6587万5223人(2008年推計)。首都のテヘランは国内最大の都市。
国土の大部分は山脈、高原、砂漠の荒れ地だが、鉱産資源は豊富である。地震が多く、過去に幾度も深刻な被害をうけている。2003年12月26日早朝にケルマーン州の古都バン(バム)でおきた地震は、日干し煉瓦でつくられた家屋など建物の7割を倒壊させ、死者2万6000人あまりの大きな被害をもたらした。
イランの中央部には山脈が周りをかこむ標高1200mのイラン高原がある。北部にある山脈は、国内最高地点のダマーバンド山(5610m)をふくむエルブルズ山脈で、国内最低地点(海面下28m)のカスピ海の南岸にそって広がっている。西部の国境沿いにはザグロス山脈があり、ペルシャ湾と平行に南東にのびている。中央高原の東側には標高の低い山がつらなる。北部にあるアゼルバイジャンの高原や、カスピ海沿いの狭い平野部は肥沃(ひよく)だが、それ以外に平らな土地は南西部のフゼスタン平野にしかみられない。 乾燥地域には、砂と岩でおおわれた東部のルート砂漠と、塩でおおわれた北部のカビール砂漠がある。河川は降水量の多い季節にしかできず、山脈からの川はカスピ海、ペルシャ湾、オマーン湾にそそぐ。国内の主要な河川は、ザグロス山脈からホッラムシャハルでシャッタルアラブ川に合流するカールーン川で、航海にたえうる数少ない川のひとつである。カスピ海以外には湖もあまりなく、あってもそのほとんどは夏季には狭まり、塩分濃度が高くなる。
気候的には、ペルシャ湾とオマーン湾沿いの暑い地域、温暖だが乾燥した大陸性気候の中央高原、エルブルズ山脈の寒い台地の3つにわけられる。内陸部の高原にあるテヘランの気温は、1月では-1~7°C、7月では24~37°C。ペルシャ湾近くのアバダーンでは、1月では7~18°C、7月では28~45°C。年降水量は、テヘランで230mm、アバダーンでは148mmとなっている。
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