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項目構成
キツネ、アナグマ、キジ、リス、イタチ、テン、ハリネズミなどの小動物がみられる。アルデンヌ地方にはシカやイノシシも生息している。哺乳類(ほにゅうるい)の現存種は58種類(2000年)、鳥類は180種である。ヒヤシンス、ストロベリー、アキノキリンソウ、ツルニチニチソウ、キツネノテブクロ、アラム、ユリなど植物も豊富で、森林にはオーク、ブナ、ニレなどの樹木がみられ、国土緑化計画の一環としてマツが植林されている。
国民は、おもにゲルマン系のフラマン人とラテン系のワロン人の2つの民族からなる。両者のもっとも大きな違いは言語で、フラマン人はオランダ語(フラマン語)を、ワロン人はフランス語(標準フランス語やワロン語などの方言)を話す。フラマン人は北半分のフランドル(オランダ語ではフランデレン)に、ワロン人は南半分のワロニーにすむほか、南部のドイツ国境付近には少数だがドイツ語系の人々が居住している。首都ブリュッセルは、地理的にはオランダ語圏に位置するがフランス語が優勢で、外国人も多いことから英語もよくつかわれている。 1831年にオランダから独立したベルギーは、当時のエリート層の言葉だったフランス語を優位においた。これに対してフラマン側がおこした言語・文化の復権要求はしだいに強まり、1960年代にフラマンとワロンの対立が激化した。70年から憲法改正を重ねて、言語・文化別の非領域的な共同体(オランダ語話者、フランス語話者、ドイツ語話者の3共同体)と、領域的な「地域(レジオン)」(オランダ語使用圏のフランデレン、フランス語使用圏のワロニー、両言語併用のブリュッセル首都圏)を構成要素とする連邦制への移行にむかい、93年、ベルギーは正式に連邦国家となった。公用語は、オランダ語、フランス語、ドイツ語。全体で、オランダ語人口は約60%、フランス語人口は約40%、ドイツ語人口は1%未満とされる。フラマン系住民の過半数がフランス語も話すのに対して、オランダ語を話すワロン系住民の比率は低い。 人口の約75%以上がカトリックだが、礼拝に参加する人々は減少傾向にある。信教の自由はみとめられており、プロテスタント諸派、イスラム教、ユダヤ教などを信仰する人もいる。
全体の人口は1040万3951人(2008年推計)で、人口密度はヨーロッパ内でも高く、およそ1km²当たり344人(2008年推計)。ただし、地域によって開きがあり、国土面積の44%にあたるフランデレンに610万人がすんでいるのに対して、55%を占めるワロニーの人口は約340万人、国土の1%にみたないブリュッセル首都圏地域には、全体の10%近い100万人がすんでいる(人口はいずれも2006年)。アントウェルペン、リエージュ、ヘントの工業地区、モンスとシャルルロワにかけての工業地域にも人口が集中しており、ここ数十年では、工業化にともないリンブルフ州の都市人口の増加がいちじるしい。人口の97.3%(2005年推計)が都市部に居住している。
ブリュッセル、フランデレン(フランドル)、ワロニーの連邦3地域(レジオン)のうち、フランデレンとワロニーはそれぞれ5つの州(プロバンス)にわかれ、各州およびブリュッセルは全部で約600の市町村または特別区にあたる自治体(コミューン)にわけられる。主要都市は、ブリュッセルのほか、北部のアントウェルペン、ヘント、南部のシャルルロワ、リエージュなど。
教育の自由は1831年の憲法で保障されたが、19世紀におこった言語と宗教に関する教育論争は現在もつづいている。義務教育は6~18歳で、初等教育(6年間)と中等教育(6年間)をおこなう。教育を管轄しているのはオランダ語、フランス語、ドイツ語の各言語共同体で、授業でつかわれる言語は共同体ごとにことなる。義務教育で、オランダ語系とドイツ語系の学校は大半がフランス語を必修とし、フランス語系の学校ではオランダ語か英語の選択制をとっている。 1425年に創立された国内最古の大学であるルーバン・カトリック大学と、新生ベルギー政府のもとで1834年に創立されたブリュッセル自由大学は、1960年代の言語紛争によって、いずれも、フランス語系とオランダ語系の別個の大学に分離独立した。オランダ語系のヘント大学とフランス語系のリエージュ大学は、ともにオランダ支配下の1817年の創立。1965年にはモンスとアントウェルペンにも国立大学が創設された。ドイツ語系の大学はない。 王立芸術アカデミーと王立高等音楽院は、アントウェルペン、ブリュッセル、ヘント、リエージュ、モンスにあり、国立農学校はヘントとジャンブルーにある。
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