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ベルギーの暮らしでは祝祭が重要で、なかでも南部バンシュの四旬節のカーニバル、キリスト昇天祭におこなわれる北部ブルッヘ(ブリュージュ)の聖血行列は有名である。子供たちの祭りである聖ニコラス祭は、12月6日におこなわれる。
ブリュッセルの王立アルベール1世図書館(1837年設立)には、約300万冊の蔵書がある。ヘント、リエージュ、ルーバンの各大学にも大規模な図書館がある。 アントウェルペンの王立美術館(1890年設立)は、フランドルの画家ルーベンスのコレクションで名高い。ブリュッセルにある王立美術館は、各時代にわたるフランドル絵画と近代フランス絵画のコレクションがあり、コンサート・ホールや映画館もそなえている。
著名な文学者としては、中世の年代記作者コミーヌやフロワサール、19世紀ではフランス語で作品を発表した詩人ベルハーレン、フラマン語復権運動に貢献した小説家コンシャンスらがいる。フランス語作家のメーテルリンクは「青い鳥」などの象徴主義演劇で知られ、1911年にノーベル文学賞を受賞した。→ フラマン語文学:フランス文学
15~16世紀には北方ルネサンス美術の一大中心地になり、フラマン系の画家のファン・エイク、ボス、ブリューゲルらが活躍した。17世紀は、フランドル美術を代表する2大画家、ルーベンスとファン・ダイクの時代だった。20世紀ではアンソール、デルボー、マグリットらが国際的評価をえた。オルタはアール・ヌーボー建築の創始者のひとりで、20世紀のヨーロッパの建築家たちに多大な影響をあたえた。バン・デ・ベルデはベルギーの現代建築を代表している。
12~15世紀には、北部のブルッヘ(ブリュージュ)やヘント(ガン)が織物と貿易の町としてさかえた。19世紀には、鉄鋼、石炭の産地である南部ワロニーでイギリスにつぐ産業革命が達成され、ベルギーはヨーロッパ大陸における工業先進国となった。しかし、ワロニーの重工業は1950年代後半以降、石炭から石油へのエネルギー転換、技術革新などの時代の要望に対応しきれず低迷にむかい、かわって、それまで農業地域だったフランデレン(フランドル)が、港湾施設の整備や外国資本の導入などによって経済発展をとげた。国全体での1人当たりのGDP(国内総生産)は世界でもトップクラスだが、南北両地域で大きな開きがあり、この経済格差が60年代以降の南北対立の一因となってきた。 現在のベルギー経済の中心は、金融、運輸、貿易、観光などのサービス部門で、第2次産業では、化学、金属、繊維、食品などの工業が盛んである。輸入した原材料を加工し輸出する加工工業が中心で、貿易依存度がきわめて高い。1国だけでは経済活動が成立しないため、ヨーロッパの経済統合を強く支持してきた。EU(ヨーロッパ連合)の原加盟国であり、隣国のルクセンブルク、オランダとはベネルクス経済同盟をむすんでいる。 1990年代初期には財政赤字が増大し、失業率が高まり、国全体の経済成長がはばまれた。緊縮財政政策によって90年代末に財政赤字はほぼ解消されたが、公的債務残高は、なお高水準にある。2004年の失業率は7.4%。南部の失業率は北部の2倍以上に達する。
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