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項目構成
農林漁業などの従事者は全労働人口の2%(2004年)だが、農産物は、国内需要にはじゅうぶんな量を生産しているため輸出している。農場の約3分の2は、10ha以下の集約農家である。国土の28.7%が耕作地に利用されている。主要な作物はテンサイ、ジャガイモ、コムギ、亜麻で、畜産や酪農も盛んである。 国土の21.8%は森林におおわれており、おもに国民のレクリエーションに利用されている。近年は針葉樹が植林され、林業がのびているが、製紙用の木材は輸入にたよっている。 主要な漁港はオーステンデである。漁船は北海からアイスランドまでの北大西洋海域で操業し、ツノカレイ、シタビラメ、タラ、ガンギエイなどを水揚げしている。
20世紀前半まで主要な鉱産物だった石炭は、1950年代から産出量が激減した。80年代には鉱山があいついで操業をやめ、最後の鉱山も92年に閉山した。現在、鉄鋼業やその他の工業に使用される石炭と石油は輸入している。 工業は、地の利がよく輸送が容易なため、ヨーロッパでもとくにすすんでいる。工業生産高は1950年代に減少したが、EEC(ヨーロッパ経済共同体)の創設や、政府の投資促進政策により、ふたたび上昇に転じた。しかし、その後は、産業構造の転換で、国内経済全体に占める工業の割合は減少した。鉄鋼業は盛んで、生産量の半分以上を輸出している。 繊維業では、綿、羊毛、亜麻、合成繊維の織物が生産されているが、亜麻をのぞいて原料は輸入にたよっている。ブルッヘ、ブリュッセル、ヘント、リエージュ、コルトライク、メヘレンなどが繊維業の中心である。そのほか、シントニコラスのカーペット、ブリュッセルとブルッヘのレースやダマスク織が有名である。 化学工業では、コバルトやラジウム塩、肥料やプラスチック製品の生産が多い。医薬品、写真関連品、ガラス、家具やボール紙なども生産されている。 かつてベルギー領であったコンゴ民主共和国(旧ベルギー領コンゴ)から供給される銅、亜鉛、鉛、プラチナ、ゲルマニウム、ウランといった金属を原材料として金属工業などがおこなわれており、機械類や工業機器の製造も盛んである。アントウェルペンでは造船や自動車組立などの工業のほか、ダイヤモンド・カッティングの産業があり、世界最大のダイヤ取引地として知られる。
石炭鉱業の衰退にともない、原子力以外の主要電源である天然ガス、石炭、石油は輸入にたよっている。7つの原子力発電所があり、国内の消費電力の約60%近くを供給してきたが、2003年1月に原子力発電所全廃法が成立し、使用期限をむかえたものから段階的に、7基すべてを25年までに廃止することが決定した。1980年代末期から、太陽エネルギー、バイオマス、地熱発電などが開発されているが、これら再生可能エネルギーの発電量はわずかである。原子力発電から撤退すれば天然ガスでカバーせざるをえず、エネルギーの外国依存度が高まるため、原子力発電所全廃は延期の可能性もあるとみられている。2003年の総発電量は787.7億kWhだった。
基本通貨はベルギー・フランであったが、2002年1月からEU(ヨーロッパ連合)の単一通貨ユーロの紙幣や硬貨が流通し、ベルギー・フランは法的効力をうしなった。 2005年の総貿易額は6533億米ドル。輸出総額は3335億米ドルで、品目は化学製品、自動車などの輸送機器、機械、金属・金属製品、食料品、プラスチック、宝飾品など。輸入総額は3198億米ドルで、品目は鉱物燃料、機械、化学製品、自動車などの輸送機器、食料品、金属・金属製品など。主要貿易相手国はドイツ、オランダ、フランス、イギリス、イタリア、アメリカなどで、EU域内が全体の4分の3近くを占める。
スケルデ川河口にあるアントウェルペンは世界有数の貿易港である。輸送路である河川は運河網でむすばれ、高速道路などがこれをおぎなっている。道路総延長は15万567km(2004年)。また、鉄道もよく発達し国鉄の面積当たり線路の敷設量は世界最高クラスである。鉄道距離は3542km(2005年)。空路ではブリュッセル航空がヨーロッパ、アフリカ、アメリカなど世界の主要都市をむすんでいる。 ラジオ、テレビの公共放送として、オランダ語のVRT、フランス語のRTBF、ドイツ語のBRFがあるほか、民間放送も認可されており、外国放送も受信できる。新聞、書籍も各言語で発行されている。
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