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動物を研究の対象とする生物学の一分野。この項目では、この分野の歴史と、あつかう問題についてふれる。
動物学の研究は、動物を分析してしらべ、分類していく努力の積み重ねである。「ヒッポクラテス全集」(→ ヒッポクラテス)をみると、はやくも前400年に分類の試みがなされていたことがわかる。はじめて体系だった動物分類法を考案したのはアリストテレスで、彼は、多様にみえる動物界が、一定の基本的なまとまりのうえに構成されていることをみいだした。→ 博物学
アリストテレスは、生殖様式と生息場所にしたがって動物を分類している。また、小型のサメやニワトリ、タコなどの発生や成長を観察して、それぞれ特有の構造があらわれる前に、ほかと共通した構造があらわれることをしるし、無性生殖と有性生殖の区別もつけた。 著書の「動物誌」には、ギリシャと小アジアに現存する動物の正確な記述がある。ほかに形態や体のつくりにも関心をしめし、ことなる動物でも、胚発生(→ 発生学)からみた祖先が似かよっていることもあるし、ことなる構造でも同じ機能をはたすことがあるという結論をひきだしている。
ローマ時代になると、プリニウス(大)が37巻の「博物誌」を編纂、そのうち4巻を動物学にあてている。この本は中世を通じてひろくよまれたが、民間伝承や神話、迷信の寄せ集めにすぎない。 もっと強い影響力をもったギリシャの医師ガレノスは、家畜やサル、そのほかの哺乳類を解剖して、多くの特徴を正確に記述した。ただし、その所見を人体にそのままあてはめたため、誤りも少なくない。ガレノスの思い違いは、おもに血液の流れについてのもので、千年以上もの間実質的にかわることがなかった。17世紀になってようやく、イギリスの医師ハーベーが、はじめて血液循環の仕組みを実証することになる。
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