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ほとんど肉のみを食物としている哺乳類のグループ(→ 食肉類)で、みごとに狩猟生活に適応している。しなやかで敏捷(びんしょう)な体、やわらかな体毛、すぐれた視覚と聴覚、獲物をとりおさえ、ひきさくのに適した爪(つめ)と歯をもつことが、この仲間の共通した特徴である。野生ネコ類は、南極とオーストラリアをのぞく、すべての大陸に分布している。 トラ・ライオン・ジャガー・ヒョウなどを大型ネコ類と総称し、ウンピョウやチーターをもふくむ。南北アメリカ大陸には12種の野生ネコ類、ボブキャット・ジョフロワネコ・ジャガー・ヤガランデ・コドコド・ジャガーネコ・オオヤマネコ・マーゲイ、アンデスネコ・オセロット・コロコロ・ピューマ(クーガーともよばれる)がいる。日本には長崎県の対馬にツシマヤマネコ、沖縄県の西表島にイリオモテヤマネコが生息している。
ネコ科の仲間は顔が短く、頭蓋(ずがい)骨は小さく幅が広い。耳はまるいものやとがったものまでいろいろあるが、ぴんとたっていて、音をひろったり、意思を表示したりするときはうごく。 丈夫な顎(あご)をもつが、これは食物をすりつぶすためではなく、切りさくためである。歯は上下3対の門歯、1対の犬歯、2対または3対の前臼歯、そして1対の臼歯という構成で、臼歯はするどい裂肉歯となっている。舌は後方にむかって傾斜したするどい突起でおおわれ、獲物の骨から肉をきれいにそぎとるのに役だつ。 指は前肢に5本、後肢に4本ある。すべてのネコ類は指行性で、かかとをもちあげ指先だけを着地してあるく。爪は長く、するどく、チーター以外は完全にひっこめることができる。足の裏には肉球が発達していてクッションになり、あるくとき音をたてない。 寒冷な地方にすむネコ類は長い柔毛でおおわれている。ふつう、オスはメスより体が大きく、重いが、体色・体格とも雌雄でほとんどかわらない種類もある。
一般にうす暗い時間に狩りをするが、夜や日中にもおこなう。狩りは単独か家族でおこない、そのすぐれた視覚と聴覚をたよりに、獲物にしのびよるか、待ち伏せをしていて、突然とびかかる。 嗅覚もすぐれているが、とらえた獲物が食べられるかどうかを吟味するのに、つかわれる。瞳孔は昼の光の中では縦に細長くすぼまり、暗やみではまるく大きく広がる。ネコ類には、前肢をつかって顔をあらったり、前肢の爪をといだりする習性がある。 通常、1回に1~6子をうむ。くわしくは、それぞれの種類の項を参照のこと。→ 猫 分類:哺乳綱ネコ目(食肉目)ネコ科。トラ、ライオン、ジャガー、ユキヒョウ、ヒョウはヒョウ属Panthera(以前はLeo属)に分類される。ウンピョウの学名はNeofelis nebulosa、チーターはAcinonyx jubatus、ボブキャットはFelis rufus、ジョフロワネコはF. geoffroyi、ジャガーはPanthera onca、ヤガランデはFelis yagouaroundi、コドコドはF. guigna、ジャガーネコはF. tigrina、オオヤマネコはF. lynx、マーゲイはF. wiedii、アンデスネコはF. jacobita、オセロットはF. pardalis、コロコロはF. colocolo、ピューマはF. concolor、ツシマヤマネコはF. euptilura(ベンガルヤマネコの亜種F. bengalensis euptiluraとされることもある)、イリオモテヤマネコはMayailurus iriomotensis。
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