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ミカン科のミカン属、カラタチ属(→ カラタチ)、キンカン属(→ キンカン)の常緑高木と低木の果樹、および果実の総称。
日本では25種類以上の柑橘類が栽培される。もっとも生産量が多いウンシュウミカンをはじめ、ナツミカン(アマナツをふくむ)、ハッサク、イヨカン、ポンカン、ブンタン、ユズ、カボス、スダチなどである。 輸入が主流の柑橘類には、オレンジ、シトロン、グレープフルーツ、レモン、ライム、ベルガモット(洋ナシ形のオレンジ)などがある。 東南アジアを原産とする柑橘類は、葉柄に翼がついていて、花は白または薄紫色、果実は外皮がでこぼこ、または滑らかで、小さな房に水分の多い果肉がはいっているのが特徴である。葉や花、果実の外皮は揮発成分がふくまれていて、強い香りがする。柑橘類には枝に棘(とげ)のあるものが多い。 柑橘類の大半は霜にたえることができず、栽培は温暖な気候にかぎられる。しかし丈夫な台木に接ぎ木することによって耐寒性がまし、半耐寒性の混合品種がつくりだされている。
日本産柑橘類の代表といえるウンシュウミカン(温州蜜柑)は、約500年前に鹿児島県で発見されたもの。江戸時代はキシュウミカン(紀州蜜柑)が最重要種だったが、明治以降は果実が大きいウンシュウミカンが、九州のみならず、本州、四国の暖地に広まっていった。果実は直径5~8cm、皮は手で簡単にむけ、果肉はあまい。通常、種子ができないことも、食べやすさの一因となった。しかし、1970年前後から生産過剰によって価格がさがりはじめ、栽培面積の減少、他の作物への転換などもおきている。それでも柑橘類の中での生産量第1位はかわらない。
ハナタチバナ(花橘)、ヤマトタチバナ(大和橘)ともいう。日本原産といわれる柑橘類のひとつ。常緑の小高木で高さ3~5m、花は白色で、5~6月に咲く。果実は小さくて重さ10gくらい。熟すと黄色くなるが、酸味が強いので生で食べるのには適しない。観賞用として利用され、ポンカンなどの接ぎ木用の台木にされることもある。 天皇の住居である内裏にあった紫宸殿(ししんでん)の前庭に「右近の橘、左近の桜(サクラ)」とよばれて植えられていたように、タチバナは古くから神聖な樹木とされてきた。また、「橘」は古代日本では、食用にされるミカンの仲間の柑橘類の総称でもあり、文献にしるされている橘が現在のタチバナをさすとはかぎらない。家紋(→ 紋章)としては、橘氏、井伊氏、日蓮宗などがもちいた橘紋が知られ、文化勲章のデザインにも使用されている。
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