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自然主義(外国文学)

自然主義 しぜんしゅぎ
百科事典項目

文学における自然主義は、作品は人間を客観的、経験的にえがかねばならないとする理論をいう。自然主義は写実主義を継承しながらも、道徳的に中立の立場をとって、人生を客観的に提示する。人間の行為は、本能、感情、社会経済的条件によって決定されると考え、自由意志を否定するが、その代わりに、ダーウィンの生物学的決定論やマルクスの経済学的決定論を大幅にとりいれた。

自然主義はまず、ゴンクール兄弟ゾラなどの19世紀のフランス作家の作品にはっきりとあらわれた。ゾラは歴史や医学書から着想をえて、科学的な観察法を応用して作中人物の性格を病理学的に描写しようとした。20巻の小説からなる「ルーゴン・マッカール叢書」では、遺伝と環境の支配下にある一家族の歴史を数世代にわたっておっている。「実験小説論」(1880)は彼の自然主義文学理論をまとめた論文である。

アメリカ自然主義文学を代表する作家にフランク・ノリスがいる。彼は、小説「マクティーグ」(1899)の中で、本能的衝動と環境条件の相互関係を研究した。自然主義の小説を書いた作家には、シャーウッド・アンダーソンドス・パソスドライサージェームズ・T.ファレルがあげられる。

西欧の自然主義、とくにゾラは、20世紀初頭に日本に紹介され、国木田独歩島崎藤村田山花袋らに影響をあたえた。自然主義(日本文学)

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