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項目構成
熱絶縁体は、(1)熱が分子的・電子的作用で伝達される熱伝導をへらすこと、(2)空気中や液体中で発生する熱対流による流れをへらすこと、(3)放射による熱伝達をへらすこと、の3つの機能のうち1つをもっている。 伝導と対流は真空によって、おさえることができる。真空においては放射のみが熱伝達の手段となるため、表面の反射性をひじょうによくすれば、放射もまたへらすことができる。このような理由で、うすいアルミ箔をビルの壁につかったり、屋根に反射金属をつかって、太陽熱の影響を少なくすることができる。魔法びん(→ 低温学)では、真空の二重壁の内側が反射性の銀やアルミニウムで被覆され、断熱効果をあげている。
空気は熱をつたえにくく、熱良導体の銀よりも約1万5000倍の熱抵抗をしめし、ガラスの熱抵抗よりも30倍も大きい。したがって、代表的な断熱材料は、非金属材料で小さな空気層や気泡でみたされている。炭酸マグネシウム、コルク、フェルト、綿、鉱物繊維やガラス繊維、ケイ藻土などがその例である。アスベストは一時ひろく断熱材としてもちいられたが、健康に害があることが判明し、現在は使用が禁止されている。
建材でも、中空ガラス煉瓦、断熱板ガラス(うすい空気層をはさんで2~3枚の板ガラスをくみあわせたもの)、中空のコンクリート・タイルなどがつかわれ、空気層が断熱効果をあげている。空気層が大きすぎて熱対流がおきたり、湿気がはいって導体の役割をするようになると断熱効果は少なくなる。たとえば乾燥した衣服の保温性は、繊維の間にはいりこんでいる空気のおかげであるが、湿気があると保温性はいちじるしくさがる。 家庭における暖房や空気調節の費用は、建物の適切な断熱材によって節約される。寒冷地では、ガラス繊維などで厚く断熱をするのが望ましい。熱の流れに対する抵抗の実効値は、慣用的にR値(抵抗値)でしめされているが、壁のR値は約11、天井のR値は19~31にする必要がある。
宇宙空間では、ほぼ絶対零度の低温から、人体や機材をまもるために、超断熱材が開発されている。超断熱材は、1cm当たりに0.005cmのアルミ被覆ポリエチレンフィルムを、うすいスペーサーをはさんで20~40層重ねたものである。
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