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ユーラシアの北部を占め、ヨーロッパ東部とアジアにまたがる共和国。ロシア連邦が正式国名で、略称はロシア。1991年12月26日のソビエト連邦(ソ連)の解体、および92年3月31日のロシア連邦条約によって発足した。特定の民族を基盤とする21の共和国と1つの自治州、4つの自治管区をふくむ。かつてはソ連の中で最大かつ中心的な共和国だった。91年ソ連が崩壊してロシアは独立国家になり、旧ソ連に属していた数多くの共和国とともに独立国家共同体を結成した。 本項では、第1次世界大戦までのロシアの歴史と、旧ソ連の崩壊後の独立国家ロシアの発展経過をおもにあつかう。ロシア革命および旧ソ連時代のロシアについては、それぞれの項目を参照。 国土の広さからいうとロシアは世界最大の国で、面積は1707万5200km²、世界の陸地の9分の1以上を占め、アメリカや中国の2倍に近い。カフカス山脈にそった南の国境からバレンツ海の北極の島々まで、南北に4000kmの長さがある。東西には最長部分が1万kmにおよび、バルト海東岸からベーリング海峡のラトマノフ島にいたる。ウラル山脈を境にしてヨーロッパとアジアにまたがっている。人口は1億4137万7750人(2007年推計)。首都はモスクワ。
ロシアの北の境界は、バレンツ海、カラ海、ラプテフ海、東シベリア海など、北極海につづく多くの海。東の境界となるのは、ロシアとアラスカをへだてるベーリング海峡、ベーリング海、オホーツク海、日本海など、太平洋側の海である。南は東南端の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から西に中国、モンゴル、カザフスタン、カスピ海、アゼルバイジャン、グルジア、黒海に接する。西部はウクライナ、ベラルーシ、ラトビア、エストニア、フィンランド湾、フィンランド、ノルウェーに隣接している。バルト海に面した飛び地カリーニングラードは、リトアニアとポーランドに接する。ロシアの国境線は約2万kmにおよぶ。 ロシアに属する島々のおもなものは北極海と太平洋にあり、北極海の最北端には187の島からなるゼムリャフランツァヨシファがある。北極海にはこのほかノバヤゼムリャ、セーベルナヤゼムリャ、ノボシビルスク諸島などがある。太平洋には千島列島がカムチャツカ半島から北海道までのびているが、その領有権と漁業権の問題は日本との間で長年にわたって論争の種となっている(→ 北方領土問題)。サハリン島がオホーツク海と日本海をわけている。 ロシアは地理的に大きく3つにわけられる。ウラル山脈の西側のヨーロッパ・ロシア、ウラル山脈の東から太平洋近くまで広がるシベリア、太平洋沿岸部の極東地域である。国土のほとんどは北緯50度より北にあり、大洋の海流の影響をうけないため、大陸性のきびしい気候である。そのため土壌も豊かでなく、農業にも制約が多い。しかしその反面、鉱物資源は世界に比類のないほど豊かである。
ヨーロッパ・ロシアは、なだらかに起伏する平原が広がり、平均標高は180mである。この一帯の土地は、堆積岩のほぼ水平な地層が何百万年にもわたって川の流れや風、氷河の作用などをうけて形成された。場所によっては、やわらかな堆積岩が浸食され、その下のかたい火成岩と変成岩からなる基盤が露出している所もある。もっともめだつのはフィンランドとの国境に近い北西部である。基盤が露出した地域の地形は起伏がはげしい。コラ半島のヒビヌイ山脈では、もっとも高い所は標高1191mに達する。
ヨーロッパ平野を東側でさえぎるのがウラル山脈である。地質的に古く、全体に緩やかな山並みをなす。平均標高は600mしかなく、北の最高峰ナロードナヤ山でさえ標高1894mである。化石燃料のほか、多種の鉱物資源を豊富に埋蔵している。
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