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サル目(霊長目)に属する哺乳類の総称。ヒトが進化の頂点にたつという見方から、万物の霊長(人間)がふくまれる目としてこの名がある。英名のPrimatesの語幹にも、最高という意味がある。ヒトが進化の頂点にたつという考えがただしいかどうかは、議論の余地をのこしている。
サル目にはキツネザルやロリスなどをふくむキツネザル亜目(原猿類)と、サル、類人猿、ヒトをふくむサル亜目(真猿類)の2つのグループがある。多くは植物食。樹上生活とむすびついて、器用な手足が発達しており、目は遠近の区別と色の識別ができるようになった。
原猿類は、樹上生活に適応する進化の過程で目が頭部の前方に移動し、両目で一つのものをみることができるようになった。また、4本の指とむかいあわせにできる親指(対向指)を発達させ、木の枝をしっかりにぎり、木の枝からぶらさがることができるようになった。 原猿類の中には、マダガスカル島に生息するワオキツネザルのように地上で多くの時間をすごし、四つ足であるくものもあるが、たいていは樹上生活をしている。アジア産の原猿類にはロリス類やメガネザル類がある。メガネザル類の大きな目は固定されているため、周囲をみまわすときは頭を左右に回転させなければならない。そのため、頭が180度まわるようになっている。原猿類は夜行性の種が多く、視覚よりも臭(にお)いが重要な役割をはたしている。
約3000万年前に、より進化したタイプの霊長類である真猿類がアフリカにあらわれ、すむ場所や食料をキツネザルとあらそうようになり、勢力をのばしはじめた(→ ハビタット)。マダガスカル島はこのころ大陸と分離して島になったため、この島のキツネザルは当時のままあまり変化していない。 真猿類のもっとも重要な感覚は視覚で、原猿類よりもすぐれている。立体的にものをみることができ、とくに色の識別にすぐれている。サルはさまざまな音声をだすことができる。ホエザルは、朝と晩に一斉にほえる。その声は、あらゆる動物の中でもっとも大きい。多くは昼間活動し、臭いのはたす役割は小さくなった。
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