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イネ科イネ属の一年草(→ 二年草)。コムギ、トウモロコシとならぶ世界の三大穀物のひとつで、その穀粒である米が世界でもっとも多くの人々の主食となっている。一般にイネとよばれるのはアジアイネで、野生種から品種改良された栽培イネである。なお、日本のイネの品種、および稲作の歴史については、稲作で、農耕儀礼などについては稲作儀礼、田植えを参照。
イネは、日本では冬を越すことはなく、一年草として栽培されるが、熱帯では何年も生きることがある。高さ0.5~1mで直立し、葉は長さ30cmくらいの線形(→ 葉の図「葉の形」)で、縁や葉脈上に棘状(とげじょう)の突起がならび、ざらつく。葉の付け根に長さ8~15mmの葉舌(ようぜつ)とよばれる舌状の小片があり、めだつ。夏に円錐状(えんすいじょう)に多数の小穂(しょうすい)を出し、花を咲かせる。
イネ科植物の花序は、ふつう小穂から構成される。小穂には、ふつう、基部から順に、第1苞穎(ほうえい)、第2苞穎とよばれる2つの鱗片状の部分があり、その先に1個から数十個の小花(しょうか)がつく。1つの小穂に複数個の小花がつく場合、基部に近いほうから順に第1小花、第2小花と番号をつけてよばれる。 小花には護穎(ごえい)または外花穎(がいかえい)、内穎(ないえい)という2つの鱗状(うろこじょう)の部分があり、その中に雄蕊(おしべ)や雌蕊が入っている。雌蕊の子房がそだってできる果実は穎果(えいか)とよばれ、胚乳(はいにゅう)、胚芽、そのまわりにある糠層(ぬかそう)からなる。 イネ科では、これらの小穂を構成する各部分が、分厚くなったり、膜状になったり、棘や毛などが生えたり、退化したりなどと、多様に変形している。
われわれが日常、主食として食べている「白米」は、穎果の胚乳の部分で、籾殻(もみがら)は、護穎と内穎に相当する部分である。穎果に籾殻がついたままの状態は籾、籾殻をとりのぞいた状態は玄米、胚芽と糠層は米糠とよばれる。
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