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南アメリカ大陸の北東沿岸に位置するフランスの海外県。フランスの海外領土としてはもっとも古く、アメリカ大陸では唯一の仏領地。面積は9万1000km²。人口は20万3321人(2007年推計)。主都はカイエンヌで、人口は5万3000人(2001年推計)。
フランス領ギアナは南アメリカ大陸の熱帯林地帯にある。ブラジルとの国境はトゥムクマケ山脈と東のオイアポケ川が画し、西のスリナムとの国境をマロニ川、リタニ川、アワ川がながれている。国土は北部の低湿地帯から熱帯林におおわれた中央高原をへてしだいに高度をあげ、南部奥地の高地につきあたる。河川はいずれも高地に源流を発し、大西洋にむけ北流している。気候は熱帯性で、年間平均気温は26.7°C。6~11月が乾期で、その後は豪雨の季節となり、4・5月の雨量がもっとも多い。カイエンヌの年降水量は約3200mm。 住民は白人と先住民とアフリカ系黒人の混血であるクレオールが大半を占める。先住民はアラワク、カリブ、トゥピー・グアラニーで、奥地にすみ、独自の文化を維持している。
国土の5分の4以上を森林がおおうため、木材が重要な資源である。農地は国土の1%にもみたない。主要な食用農作物はトウモロコシ・米・キャッサバ・パイナップル・ヤムイモ・バナナで、商品作物はサトウキビがある。漁業の中心は輸出用のエビである。鉱産物は、砂金が採取され、ボーキサイト・粘土・辰砂も採掘されている。工業は大半が小企業で、製材・ラム酒蒸留・陶器・煉瓦や染料が製造されている。カイエンヌの北西50kmのクールーには人工衛星の発射場(1968年建造)がある。輸入品は食品・石油・セメント・金属・機械類、輸出品には、木材・紫檀香油・金・エビ・米・バナナ・カカオ・ラム酒・チョウの標本などがある。通貨はフラン。 フランス領ギアナは知事が本国から派遣され、普通選挙で選出された議員からなる総評議会や地方議会が知事を補佐している。いっぽう、フランス本国の国民議会と上院に1名ずつ代議員をおくっている。
フランスがギアナ海岸に居住地をきずいたのは17世紀である。その後ポルトガル人に、ついでイギリス人に占領されたが、19世紀初頭、フランスの領有権が回復した。1852年に因人による植民がはじまる。しかし入植はうまくいかず、1938年に廃止された。第2次世界大戦でのドイツ軍によるパリ入城(1940年6月)後、住民は親独的なペタン元帥のビシー政府に忠誠を表明した。43年3月18日、ビシー政府の息がかかった統治者は連合国支持グループに追放され、民主的権利を弾圧しようとした政令が廃止された。これによって仏領ギアナに対する連合国の経済封鎖はとかれ、アメリカ合衆国、ブラジル、アメリカ大陸におけるイギリスやオランダ領域との交易も再開され、46年3月19日フランスの海外県となった。68年、ヨーロッパ宇宙事業団が人工衛星の発射場をクールーに設置し、地域経済の活性化に貢献した。70年代後半、農林業の生産改善を目的としたグリーン・プランが実施された。
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