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ヒツジにきわめて近く、角と2つにわれた蹄(ひづめ)をもつ7種の偶蹄類。尾が長く、長い中空の角が、まず後ろに弓形にそる。さらに外へまがっているものもある。この点、螺旋(らせん)状にまいているヒツジの角とことなる。性的二型でメスの角はオスよりも小さい。オスに顎(あご)ひげがあることと、発情期に強いにおいを発するところもヒツジと大きくことなっている。
分類学的には家畜種のヤギをふくめウシ目(偶蹄目)ウシ科ヤギ属を構成する。 野生種のヤギの多くは山岳地帯に生息する。動きは敏捷(びんしょう)で岩から岩へと苦もなく高々と跳躍し、両前肢をそろえて着地する。群れをつくるが、年おいたオスは単独で生活することが多く、群れの近くで見張り役をひきうけることもある。野生のヤギは、草原では草を、山岳地帯では低木の枝や葉を食べる。 出産は秋で、だいたい10月から12月である。妊娠期間は5~6カ月で、ふつう1回に2頭の子をうむ。子は誕生間もなく群れとともに行動できる。種により、2~5年で性的に成熟する。なお、アメリカ合衆国に生息するシロイワヤギは、いわゆるヤギではなく、シャモアに近い種である。
野生のヤギの中で、パサンまたはノヤギとよばれる種は、家畜化されたヤギとの関係で注目される。体色は茶色みをおびた灰色から赤茶まであり、顔と肩の周囲は黒い。顎ひげも黒色でオスは長い。頭胴長115~170cm、尾長10~20cm、肩高65~105cm、体重35~150kg。角は雌雄あるが、オスはとくに大きく80~130cmもある。小アジアからインドの北東部にかけての山岳地帯に5~20頭ほどの群れで生息している。毛や食物繊維が胃の中でかたまった胃石が病気にきくという伝承があり、乱獲によって数が減少している。
アイベックスは家畜化されたヤギとは関係がないが、ユーラシア大陸の岩石の多い山岳地帯にすんでいる。地域によりアルプスアイベックス、シベリアアイベックスと亜種が多い。
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