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  • ギリシャ神話

    主にギリシャ名で、説明している。( )内はローマ神話で使用されている名前。英語表記も加えた。

  • ギリシア神話 - Wikipedia

    ギリシア神話 (ギリシアしんわ、 ギリシア語 : ΜΥΘΟΛΟΓΊΑ ΕΛΛΗΝΙΚΉ )は、 古代ギリシア の諸民族に伝わった 神話 ・ ... ギリシャ神話 the deities of greece mythology ギリシャ・テーバイ紀行(現代のテーバイに、伝説の七つの門を訪ねる旅)

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ギリシャ神話

ギリシャ神話 ギリシャしんわ
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

前2000年ごろ、ヨーロッパでもっともはやく文明化した古代ギリシャ人の信仰や儀式をあらわした神話。ギリシャ神話は、おもに神々に関する多様な物語と伝説からなっている。ヘシオドスの「神統記」、ホメロスの長編叙事詩「イーリアス」と「オデュッセイア」という古典文学の3つのギリシャ神話集成が成立して、前8世紀代には完全なかたちができあがった。

ギリシャ神話は、以下のような特徴をもっている。神々は、形において人間に似ており、感情面でも人間のそれと変わりない。ヒンドゥー教ユダヤ教のような古代宗教とはことなり、特別の啓示や精神的教えをふくんでいない。教会支配などの形式的な構造や、教典などの基準がなく、ひじょうに変化にとんだ慣習と信仰がしめされている。

II

主要な神

古代ギリシャ人たちの信じるところによれば、神々はテッサリアとよばれるギリシャの一地域にあるオリンポス山を本拠として、そこで権威と権力にしたがってランク付けされる社会を形成していた。しかし、神々は自由に行き来でき、また個々の神は、それぞれ空または天、海、大地という3つの主要な領域にむすびついている。主要な神は、ゼウス、ヘラ、ヘファイストス、アテナ、アポロン、アルテミス、アレス、アフロディテ、ヘスティア、ヘルメス、デメテル、ポセイドンの、いわゆるオリンポス12神である。

ゼウスは神の長で、神と人間の精神的な父でもあった。その妻ヘラは天上界の女王で、結婚の守護者だった。天と関係のある主要な神には、火と鍛冶(かじ)の神ヘファイストス、知恵と戦争の女神アテナ、光明と詩と音楽の神アポロンがいる。そのほかには、狩猟と月の女神アルテミス、戦争の神アレス、および愛の女神アフロディテなどがいた。これらの神は、炉の女神ヘスティア、神々の伝令役で科学と発明の支配者ヘルメスとむすびついていた。

ポセイドンは、妻のアンフィトリテとともに海を支配し、海のニンフであるネレイデスやトリトンなどの海の神のグループをひきいている。農業の神デメテルは大地とむすびついていた。重要な神であるにもかかわらずオリンポス12神にくわわっていないハデスは、冥界(めいかい)を支配し、妻のペルセフォネといっしょにくらしていた。冥界は地球の中心にあり、死者の魂がすむ暗くて陰気な場所だった。

ぶどう酒と喜びの神ディオニュソスは、もっとも人気のある神のひとりだった。ギリシャ人は多くの祭祀(さいし)をこの大地の神にささげ、ゼウスと同じくらい重要な神とした地域もある。ディオニュソスは、サテュロスケンタウロス、ニンフなどをしたがえていた。サテュロスは、ヤギの脚と人間またはサルの上半身をもつ山の精、ケンタウロスは、人間の頭と胸、ウマの身体をもっていた。うつくしく魅力的なニンフたちは、森や林に頻繁にあらわれた。

III

崇拝と信仰

ギリシャ神話は、自然の崇高でおそろしい力よりも、むしろ人間の弱さを強調している。古代ギリシャ人は、不死の神々が自然のすべての面を支配していると信じていて、自分たちの命はすべて神の意思に左右されると考えていた。全般に人間と神々とは友好な関係にあると考えられていたが、思い上がりや大きすぎる野望をもったり、過度な繁栄を謳歌(おうか)するなど、神々がうけいれられない振る舞いをする人間には罰をあたえることもあった。

神話は、ギリシャの生活のあらゆる面をおりあわせたものであった。各都市は特定の神や神々のグループに都市自体をささげ、市民たちは神々を礼拝するための神殿を建設した。そして神々を祝福する祭祀を定期的におこない、祭祀は神官がつかさどった。祭祀をはじめ公式の集会では、詩人が神々の物語を朗唱したりうたったりした。多くの市民は詩人たちの言葉によって神についてまなんでいった。

また、家の中でも神々を礼拝することがふつうにおこなわれた。たとえばゼウスの祭壇は中庭におかれ、ヘスティアは炉にまつられるなど、家のさまざまな場所が特定の神にささげられ、人々はきまった時刻に祈りをささげた。こうして神々の伝承・物語は、家庭内での口伝えによってもまなばれていったのである。

古代のギリシャ人は正式の教会組織をもっていなかったが、特定の聖なる場所をあがめた。たとえば、デルフォイはアポロンにささげられた神聖な場所だった。デルフォイの神殿にはピュティアという巫女(みこ)がいて、個人的な問題から戦争にかかわる重要事まで、神託をつたえていた。祈りにくわえて、ギリシャ人は神によくヤギなどの家畜のいけにえ(犠牲)をささげていた。

IV

起源

ギリシャ神話は前3000年ごろ、この地域の最初の文明が出現したエーゲ海にあるクレタ島の人々の原始信仰から発展した。彼らは、すべての自然の事物は霊をもっていて、特定の事物は魔法の力をおびていると信じていた。時間の経過とともにこれらの信仰は、自然の事物、動物、そして人間の形をした神にまつわる一連の伝説へと発展していった。これらの伝説の一部は、ギリシャ神話の中にのこっている。エーゲ文明ミノス文明

古代ギリシャ人自身の手によって、神話の発展に対する説明がいくつかあたえられている。前500年代のホメロスの解釈家テアゲネスは、たとえばアフロディテは愛欲をあらわすというように、神々の寓意(ぐうい)的な解釈を最初にこころみた。前400年代には、エーゲ海のケオス島の哲学者プロディコスが、神は太陽、月、風および水などの自然現象の擬人化であると説き、歴史家ヘロドトスは、多くのギリシャの儀式はエジプト人からひきつがれたものであると信じていた。前300年代の神話学者エウヘメロスは「神論」において、元来神々は地方の王や征服者だったが、人々の感謝の念がついに彼らを神にしたという、神人同形同性説を説いている。これは神々の誕生をめぐる最初の合理的説明であり、エウヘメリズムとよばれ、キリスト教が異教を排斥する際にももちいられた。

ギリシャ文明が発展するにつれ、とくに前323年ごろにはじまったヘレニズム時代には、近隣の文明の新しい哲学やその影響によって、信仰はしだいに変化した。しかし、ギリシャの神々と伝説の根本的特徴は、大きく変化することはなかった。

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