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銀白色の金属元素。プラチナともいう。存在量が少なく、金より貴重である。遷移元素のひとつ。 白金族元素の中で、もっとも重要な金属元素である。白金族元素には他にルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムが属する。白金がはじめて文献にあらわれるのは、南アメリカ大陸から白金をもちかえったスペイン人のアントニオ・デ・ウロアの著作で、18世紀半ばのことである。白金から他の白金族元素が分離され、さらに元素ごとにわけられたのは、19世紀初頭になってからである。 元素記号Pt。原子番号78。原子量195.084。周期表の10族に属する遷移金属。融点1769°C。沸点3827°C。密度21.45g/cm³(20°C)。モース硬度(→ 硬度)4.3。地殻中の存在量約0.003ppm。安定同位体(→ 同位体)の質量数と存在比は195Pt(195:33.832%)、194Pt(194:32.967%)、196Pt(196:25.242%)、198Pt(198:7.163%)、192Pt(192:0.782%)、190Pt(190:0.014%、天然放射性同位体)。
可鍛性と展延性(→ 延性:展性)があるので加工しやすい。熱によってわずかに膨張し、電気抵抗は大きい。赤熱すると大量の水素と酸素を吸収する。ただし、白金自体は酸素と化学反応をおこさない。化学的に不活性で、空気、水、酸と反応しない。 ロシアなど産地の少ないヒ素化合物のスペリー鉱PtAs2をのぞき、金属の状態で単体、または他の白金族金属との合金のかたちで産出する。重量9.5kgにもなる白金塊も発見されている。白金をとりだすには、白金鉱を王水で処理したあと、塩化アンモニウムなどをくわえて他の金属を分解し、精製する。
化学的に安定で融点が高いことから、白金製のるつぼ、はさみ、加熱容器、蒸発皿などの実験器具がつくられている。純粋な白金はやわらかいので、硬度と耐久性を向上させるために、ふつう少量のイリジウムが添加される。また、耐食性にすぐれているため電気機器の接点や電極、高温測定用の測定器に使用される。表面積を大きくした白金海綿や、微粒粉末の白金黒(はっきんこく)は、強力な酸化・還元力をもつ触媒として化学工業に広く利用される。自動車の排ガス処理用の触媒にもつかわれる。また、白金は、金との合金として装身具に使用されている。白金には歯科用の充填剤(じゅうてんざい)としての用途もある。
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